第31話 闇夜
5月3日PM11:08
備え付けの時計の時刻を確認する。そして、カフェイン入りのガムを1粒口に放り込む。
「恐らく……いや、この3人だろうな。」
等と言う無駄口を叩かない宗竜だった。
3人だ。
例のリストから、土岐美里亜を除いた24人(『守役』は、リストに入っていないが除外)の内、3人。それが、『攻撃者』の最有力候補だと言う事は、分かった。
だが、それ以上絞り込むには、決定的な証拠が必要だ。だから、待っている。痺れを切らした『奴』が、ここに来るのを。
「必ず来るって言う保証はないだろう。」
などと言う無意味な指摘をする者などこの世界にいない。
「だが、『予知』によれば、最遅で5月4日と出ていた。ならば、最低でも、今晩。念の為、明晩も、徹夜する羽目になる。」
などと言う無意味な指摘に事実を被せる者などこの世界にいない。
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