第2話 オペラは長い

「はーい。皆さん、こんばんはぁ」


「こんばんは」


「なんとビックリ!続いてるわよ!」


「あなたが驚いて、どうするんですか」


「だってぇ。まさか続くなんて思ってなかったしぃ」


「そこには私も同感ですね」


「でしょ、でしょ」


「それはともかく、今日は何を話すんですか? 」


「あら、そんなに急かさなくても良いじゃない」


「いえ、このままダラダラと続けられても困りますし」


「ギクッ!」


「図星ですか」


「な、な、な、何を言っておいでだい」


「言葉が変ですよ。ひょっとして何も考えて無かったとか? 」


「ちっ!」


「舌打ちされても困ります」


「おーほほほ。そんな事あるワケないじゃない」


「やっと台本が届いたようですね」


「いちいちうるさい!もう1回、脳改造しようかしら」


「それはカンベンして下さい。次も成功するとは限りませんし」


「なら、黙って聞きなさい!」


「わかりました」


「おほん。あたし、オペラを観てきたのよ」


「は? 」


「オペラよ、オペラ」


「えーっと、土の中に潜ってる昆虫ですか? 」


「それは、オケラ!」


「はぁ。多分これを読んでいる全ての人からツッ込まれているでしょうね。私」


「だったら言わない!」


「いえ、あなたの口からオペラという単語が出て来るとは夢にも思いませんでしたから」


「バカにしないでよ。モーッァルトやロッシーニやキダタローのオペラよ」


「最後の人は違うと思います」


「細かいコトはいいの!とにかくオペラを観てきたの」


「どんなオペラですか? 」


「カルメンよ。ビゼーの」


「ほぉ、あなたにそんな趣味があるとは知りませんでした。チケットは高かったでしょう? 」


「知らない。タダだし」


「うーん、ちょっと判りませんねぇ。タダでオペラを観たと? 」


「そう言ってるでしょ」


「・・・偽チケットでも作ったんですか? 」


「なんでやねん!」


「オペラのチケットって高いんですよ? 」


「だから知らない。学園祭で観たんだから」


「もう少し詳しく話して下さい」


「あたしの友達が芸大の学生なの。その子の学園祭で観たのよ。数年前だけど」


「それを早く言って下さい」


「だから、言おうとしてたじゃない。なめてんのかテメェ!」


「落ち着いて下さい。本番中ですよ」


「あら、あたしとした事が。おーほほほ」


「笑ってごまかさないで下さい」


「おほん。それであたしはオペラを生で観た事なんてないし」


「私もです」


「カルメンなら音楽は聴いた事あるし。アンタが言った通りプロのチケットは高いし」


「そうですね」


「学園祭なら学生がやるからタダでしょ。だから観てきたのよ」


「なるほど。あ、ちょっと待って下さい」


「何よ」


「すみません。字数オーバーです」


「え? どういう事? 」


「エッセイというものは1000字くらいに収めるものみたいです」


「えー!じゃあ、あたしのカルメンの話はぁ? 」


「次の機会になりそうです」


「そんな・・・そんなバナナ!」


「ベタベタやな」




続く・・・・・かも知れない


続いたら・・・・・ラッキー







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