上手い。だがしかし。

〜良い点〜
1章から最後まで永遠と文章が上手い。

ただ文章が上手いだけでなく
それに伴うストーリー構成、展開、そしてアクションシーンの描写。
どれをとっても、かなり上位に食い込むであろう上手さである事は確実。

更に、ホラーやミステリー等に手を出しずらい。
あまり興味が無い。などそういう方でも、一度読めばのめり込めるように作られている世界観には圧倒される。

一人称視点なだけあって、物語が進むのが早く、読みやすい。
それでもって臨場感が凄まじく、ここまでの臨場感を出すのは、他の方でも難しいのでは無いかと思わされるほどだった。

〜辛口視点〜
正直勿体ない点が3点ほど。

まず、タミヤ様が言っておられるように
文章にしろ、戦闘描写にしろかなり上手いのは事実だが。

「プロ作家からのお墨付き〜」

だとかを言われると、それが脳内に焼き付き物語を楽しんで読むことが出来なくなってしまう。
確かに戦闘描写は上手いんだが、プロが認めたからなんなんだ。という気持ちになってしまう。
まぁ妬みや僻みは含みますんで、スルーしてもらっても構いませんが。
同調圧力をかけられているようで、いい作品なのにも関わらず、あまり好きではない作品の一つになってしまう。

2点目
どこの層を狙って書いているのかは分からないのだが、難しい漢字にフリガナがない事が勿体ない。
せっかくここまでの完成度で、読者を捕まえやすいものなのに、難しい漢字にフリガナが無いことで、突っかかって読むスピードが落ちてしまう。

漢字がすんなり読める人は良いのだろうが、
漢字が苦手だけど、小説は読みたい。などの層に受け入れられにくい文章になってしまっている。

〜3点目〜(これがラスト)
テンポ良く読める
戦闘描写はいい。
ストーリーも申し分ない

なのにも関わらず、本当に調べたりなどしてちゃんと書いたのだろうか

百合作品であるのは理解していたが
LGBTQを本当に理解して書いたのかどうか分からないが。

どっちなのか分からなかった。
男性としての心を持った者なのか
女性が好きな女性なのか。
百合ということだろうから、レズには該当するのだろうが
レズだとしても、レズ同士の性的表現って言ったらいいのだろうか。
拙い。非常に勿体ない。

ただただ勿体ない。もっと調べましょう
LGBTQを題材にするのは難しい。
それを理解した上で書かせてもらいました。


では最後に
今回読ませて頂いたことに感謝を申し上げます
貴方の書籍化を願って
私からのレビューは以上になります

有難う御座いました

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