幕間:SS・なぜなに質問コーナー

小話(後書き部分用に考えてた話)



ミ「はいはい!ご主人様は、何であたし達に、『自分から告白したくなかった』と言ったんですの?」


リ「それは、私も疑問に思っています(犬が言い出してくれて、助かりました)」


ゼ「あ~、それは、例えば俺が、『好きだ、結婚しよう』と言った場合、少なからず、俺の“願望”が含まれてしまう。


 つまり、命令をしていなくても、主人の願いを叶えるのが生き甲斐の忠実な従魔は、それがどんな無理な願いで、自分が嫌だとしても、実行してしまうだろう」


リ「確かに、それでは“求婚”に応じたのか、主人の願いを叶えたのか、分からなくなってしまう事になる、と」


ミ「ううぅ……。分かりづらいですの。どちらにしろ、ご主人様の願いは叶うのだから、別にどっちでも良いと思うのですの……」


リ「おバカ犬先輩。主様は、自分の、ではなく、私達の気持ちを優先して、自由意思で行動できる方を、選んでくれていたのだと思います」


ミ「ぶう。ミンシャはバカじゃないですの。……ちょっと考えるのが苦手なだけですの」


リ(それをおバカと世間では言いますのに……)


ゼ「そんな感じかな」


ミ「でもでも、あたし達は、これまでも、いっつもご主人様に、熱烈アタックしていましたのに、ですの!」


リ「……そうですね。それに応じてくれれば良かっただけでは?」


ゼ「う~ん、あれって告白とかなんかよりも、俺をダシにして、二人で仲良く?じゃれ合ってるだけみたいで、応じるのはちょっと……」


リ「ハッ!そう言えば、主様のお義父様のお屋敷で、ルフを交えて4人で一緒に就寝した時も……」


ミ「熱烈猛烈アタックしてたですの!」


リ「このおバカ犬!真剣みが足りなかったと、主様がおっしゃってるのが分からないんですの?」


ゼ「まあ、だからまだまだミンシャは精神(こころ)が子供で、その想いがどれだけ本当なのか、判断するのが難しかったんだよ。


 ちゃんとは見せてなくて、概要だけ教えた、獣王国の二人の告白時の記憶を見せるから、今更だけど、参考に考えてみるといいかも」


ミ「………」


リ「…………」


ミ「ミンシャ達のと、全然違うですの……」


リ「……敵ながら、賞賛に値する振る舞いです……」


ゼ「ミンシャとリャンカは、俺の従魔で、それは変えようのない事実だから、一生を供にするのは当り前なんだけど、ただ従うだけの従者と、お互いが対等の立場となって支え合う伴侶との違いを、よく考えて解ってもらえたら嬉しい」


リ「はい!……その、私達、日を改めて、主様への告白を考えて来ますので、お受けしてもらえますか?」


ミ「え、ミンシャ面倒―――」

(脇腹に肘鉄)

ミ「―――考えて来るですの……」


ゼ「別に、無理はしなくていいよ」


リ「いいえ、やらせて下さい!」


ミ「ミンシャも、蛇には負けたくないですの!」


 ―――


(後日どうなったかは、ご想像にお任せします)










*******

オマケ


ア「うむ。今のEXルートは、ほぼわしがメインヒロインじゃからな。他の者の出番は少ないので、仕方ないじゃろうて」

ゼ「強制二人旅。+二柱の神々がいるけどね」

ジ「!!!」

ゼ「ああ。勿論ジークもいたね」

ジ「★★」

ア「むう意外な伏兵のお邪魔虫じゃな」

シ「!」

ア「わしとやり合うつもりかや?」

ジ「★」

ゼ「アル、いくらなんでもやめた方が……」

ア「何を言っておる!躾は最初が肝心じゃ!」


―――


(アル、ボロボロ)


ゼ「まあ解ってたけど、自分で動けるとしたら、一番強いのジークでしょ」

ア「な、納得いかんのじゃ!」

(ご愁傷様)、

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る