第5話 尾行される四冥




真夜中、ふらふらと『穢れ』の探索に勤しむ。





街灯で照らされた街は明るく。

まるで昼間みたいだ。



ふーむ

今日は気配がしない。

(まぁ俺が感じ取れる「穢れの気配」なんて、ごくごく表層の浅い部分だけだが・・・)





むしろ・・・





今日は、「穢れ以外のお客さん」に注目されているみたいだ。


基本的に

俺は不意打ちは察知できるし、尾行されていればすぐに気づく事ができる。

その理由、それは事前に『米』がたくさん流れてくるからだ。



”来るぞ来るぞ”

”上から来るぞ”

”今です!”



米がそんな感じにざわつけば、だいたい何か起こる、そんな感じ

まぁ意地悪だったり嘘だったりする事も多いが

米の量でだいたい判別が可能



コソコソと離れた場所から立ち回り俺を監視する何か

俺は気づかないフリをしてかまわず探索を続ける。




”可愛いJKだ、ヤッター”

”制服JK、制服JK”


”おい、四冥話しかけろ”


”四冥君にそんな度胸あるわけないやろ、いい加減にしろ”


”そういうとこやぞ”




・・・




尾行してきているのは、どうも若い女らしい。





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