第4話 六畳の弟子の噂




私の名前は、加勢壬屋子、現在16歳の高校二年生だ。






あまり世間一般には公表されていないけれど

『穢れ』を祓う『払い屋』をやっている。

と言ってもまだ、見習い扱いだけど




そして、私は『夜守』という組織に加入している。





昨夜、大物の『穢れ』が出現して、

その後、それが既に倒されているのという報が入る。





・・・






現場でそれの死体を見て私は戦慄した。


「この穢れ・・・すごく大きい」




この斬り口・・・穢裁刀で数本の大きな傷・・・


まわりの人も驚いているようだ。

コソコソと噂話をしているのが、耳に入る。




「これ、『例の六畳のガキ』の仕業で間違いないのか?」


「ああ、偵察部の話だと」




「まさか・・・緋鶴さんだったり・・・しないよな」

「しっ、その名前を口にするな、怒られるぞ」







『六畳のガキ』








最近

噂になっている人物だ。

夜守界隈では、六畳って名前自体『忌み物』の様に扱われる。

特に『六畳 緋鶴』彼女の名前は口にすることすら憚られる。





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