妹は身の程を知るようです。 妹は貴方が大陸1の美少女だと思い込んでいましたが 妹は大陸1のブスで 私は大陸1の美少女で婚約者に溺愛されています

甘いからあげ

 第1話 「お姉様って私と違って本当ブスよねぇ」 妹にブスと言われても我慢してきましたが 今回ばかりはそうはいきません

 「お姉様って私と違って本当ブスよねぇ」

 はぁーーー。もう今更驚きもしません。

何万回と言われてきた事です。

20万回は言われてるかしら。

 「そうね、貴方と違って私は本当にブスね」

もう面倒なので適当に返事をしておきます。

これが私の日常なのでどうでもいいです。

 「だからね、お姉様のようなブスより私のようなワサルウネ大陸1の美少女の私が

ギデオロス様の妻に相応しいと思うのよ」

 え、何を言ってるのかしら。

 あまりにも突然に馬鹿な事を言ってくるから意味が分からないわ。

 「はぁ?何を言ってるの」

 いえ、本当に妹が何を言ってるのか分かりません。

 頭がおかしくなったのでしょうか。

元々おかしかったのでしょうか。

 「お姉様ってブスなだけじゃなく頭も悪いのね。

今言った通りの事なのだけれど」

 あーあー。うん。分かってきたわ。

 妹は私の婚約者ギデオロスを奪おうとしているのね。

 妹は私の物をなんでも欲しがり奪ってきたわ。

 妹の欲しがる物をあげないと、妹はお父様お母様に泣きついて

お父様お母様は『それぐらいエミリッサにあげなさい。お前はお姉様なのだから』

『そうよ、エミリッサが可哀想だわ』とお父様お母様はエミリッサの味方をするので

仕方なく妹の欲しがる物をなんでもあげてきました。

 しかし、今回ばかりはそんな風にはいきません。

なにせ今度は物ではなく人、者なのですから。

人は物のようにあげるなんてできませんのよ。

私はエミリッサのお姉様。

そんな常識は教えてあげる義務がありますので、教えてあげることにします。

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妹は身の程を知るようです。 妹は貴方が大陸1の美少女だと思い込んでいましたが 妹は大陸1のブスで 私は大陸1の美少女で婚約者に溺愛されています 甘いからあげ @pankana

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