第46話 自称詩人は嫌いになっても、現代詩は嫌いにならないでください!

 前回までのあらすじ


 前回から引き続き、今回も僕の知り合ったヤバいアーティストの中でも特に酷かったブラックアーティスト四天王が最後の一人、詩人Aにフォーカス!

 前回は彼の少し変わった生活状況や、人となり(DV野郎)を書いていきましたが、ここからが彼のアーティストとしての真骨頂です(/・ω・)/

 本格的に僕が……というか僕の友人である小説家Aさんが詩人Aの蛮行に巻き込まれていく!!




〇キリスト教と作品


 詩人Aは現代詩人として活動しているアーティストでしたがただの詩人ではなく、を背骨とした詩人だと言っておりました。とはいえ、僕らにキリスト教に改宗するように進めるようなことはありませんでした。せいぜい、クリスマスが近づくと、


詩人A

「クリスマスに教会でパイプオルガンのコンサートがあるから彼女と一緒に見に来てよ」


 と誘ってくるくらい。ちなみに肝心の彼女の方が詩人Aの事を毛嫌いしていたので教会に行くことはありませんでした(/・ω・)/

 今思うと、本当に行かなくて良かった(/・ω・)/


 さて作品の背骨がキリスト教にある詩人A。

 彼の創作物のうち現代詩に関して言えば意図的に難解にし過ぎていて意味が分からない、という作風が大半でした。

 小説についてはストレートにキリスト教の影響を受けているものが多かった印象です。

 特にキリスト教的なをテーマにした作品が多かったと思います……が、正直言ってあんまり面白くなかった。何というか読んでいて正義感を押し付けられる感じがスゴイのよ(/・ω・)/

 あまり人の作品を卑下するのはよろしい事ではありませんが、少しばかりをご紹介。


 例えば彼の小説の中で辛うじて記憶に残っている作品の中に、『白血病の女の子を助けるために過剰に献血を繰り返して自死しようとする青年の話し』がありました。

 こんな話を強烈な正義感で装飾して語られると、性根が腐ってる僕なんかは胸焼けしてしまう(/・ω・)/

 そしてこの作品、一見するとキリスト教的な自己犠牲精神の上に描かれているような気がしますが、実際のところ献血程度で白血病は治らないので、この自己犠牲精神の真理は自己犠牲に見せかけて白血病の少女を利用した身勝手な自死という構造になってしまいます。

 そして興味深い事に、他人を利用した身勝手な自死と同一の文脈の上にはキリスト教と何世紀も争っているイスラム過激派の自爆テロなんかも存在していると僕には思えるのです。どうもこう言う矛盾に気づいてしまうと物語に感情移入が出来ない(/・ω・)/

 ちなみに同じ死を前提とした暴力として神風特攻隊なども上げられそうですが、こちらは敵や目的が明確に定まっていて、さらに宗教的な自己陶酔もさほど濃くない(多くは天皇のためではなく、国の家族のためを思っていた、と定義した場合)ので似て非なる文脈の上にあると思われます。

 むしろこっちは全滅時のテーバイ神聖隊の精神性に近い気がする。これ以上書いてしまうと脱線が止まらなくなるので、気になった方はググってみてね。BL注意だけど(/・ω・)/




〇キリスト教と矛盾


 このようにキリスト教を背骨にしつつ活動にしていた詩人Aの作品に対し、どこか矛盾した臭いを感じてしまった僕ですが、これはあくまでも僕個人の感想。それに僕自身、面白い《矛盾》であれば大好物ですし。

 しかしながら、好きなゆえに、粗の多い矛盾は気になってしまうのも事実。


 さて、詩人Aは詩人としての活動の他に宗教家としての活動も盛んに行っておりました。ま、僕の知る限り、彼が最もエキサイトしていた活動はでしたが(/・ω・)/


 例えば、ある日の事。

 どこかの教会の神父が何らかの不正を働いたそうです。すると、その話をどこからか嗅ぎつけた詩人A。すかさずmixi、Twitterなどで糾弾を始めるのですが、タイムラインに流れてくる彼の言葉を読んでもキリスト教徒じゃない為かピンとこないGhost(/・ω・)/?

 というか具体的な不正の内容が一切出てこないのに、なぜか叩いているから他人から見ると何が起こっているのか意味不明。

 件の神父に対して『バチカンに報告した』『あなたは神父の立場を辞めるべきだ』等々の発言に対し、当の神父さんの反応が、


神父さん

「あなたの好きなようにすればいい」


 う~ん。これ、相手の神父さんに相手にされてなくない?

 それにしても異端者を見たら火をくべたくなる精神性は何世紀も変わらんなぁ(/・ω・)/


 さて、キリスト教の教義における不道徳絶対許さないマンの詩人Aですが、当の本人は婚前交渉で子供作っておりますので、論理的矛盾を感じざるを得ないのです。オタクのとこの神様、『罪の無い人だけが罪人に石を投げなさい』って言ってなかってっけ!?


 まぁ、正直な話し、誰が婚前交渉しようが、処女懐妊しようが知ったこっちゃないんだけれど、なんや、キリスト教は難儀やなぁ(/・ω・)/




 ちなみに彼の正義感からの行動は留まる事を知らず、某有名コピーライターさんのツイッターに絡んで「お前はゴーストライターを雇ってる」「電通と癒着してる」とバッシング。それに対して某有名コピーライターさんは


某有名コピーライター

「そんな事実はありませんよ」


 と大人の対応を見せると、相変わらず相手をバッシングしつつも、


詩人A

「お会いして、お話ししたいです」


 と何故かすり寄る神経の太さを見せる詩人A。そんな彼を


某有名コピーライター

「やめておきましょう」


 と華麗にスルーするコピーライターさん。これが大人の対応かぁ(/・ω・)/


 その後、某有名コピーライターさんのフォロワー達にタコ殴りにされ炎上した詩人A。未だにその炎上ログはインターネット上に残っていて、彼について検索すると真っ先にそのログが出てきます(/・ω・)/

 多分永久に残るんだろうなぁ。なぁ、なんと言いますか、とりあえず……


 生きろ。m9(^Д^)プギャー




〇詩人A「○○さんを紹介してあげよう」あ、そう言うの求めてないです。


詩人A

「○○出版の○○さんを紹介してあげよう」

「元○○の○○さんを紹介してあげよう」


 等々、詩人Aは事ある毎に「誰か紹介してあげよう」「○○さんと関われば作家としても上手く行くよ」と、いわゆる人脈を紹介しようとしてきました……うん? これどこかで聞いたことある話だぞ(/・ω・)/


 以前僕と知り合った人である、夜逃げした芸能事務所のC社長も出版社の偉い人を紹介する何て言ってたし、そういえば、役者Aも出版社の知り合いを紹介するなんって言ってたなぁ。


 なんというか、”誰かを紹介しよう”っていう人って大抵”自分は何も能力が無い胡散臭いヤツ”みたいですね(/・ω・)/

 今や僕の中で、胡散臭いヤツの見分け方の一つになっております(笑)




〇一番の被害者、小説家Aさん。


 僕よりも圧倒的に大きな被害を受けていたのは僕の戦友? 小説家Aさん。電子書籍黎明期に電子書籍専門の出版社を立ち上げ、雑誌を刊行したり、ミュージシャンのマネジメント・プロモーションを行ったり、しておりました。さらにアーティスト特化のSNSを立ち上げて、今で言うところのココナラ的なサービスも始めていました。

 最終的には失敗してしまった小説家Aさんでしたが、十年前にこれだけのサービスを形にしていた小説家Aさんの優秀さよ(/・ω・)/


 そんな小説家Aさんの事務所に所属寄生するようになった詩人A。結果、小説家Aさんに迷惑をかけまくるのでした。




〇コンテンツが無いのにホームページ更新しろとか意味不明すぎる!


 小説家Aさんの事務所での所属寄生を始めた詩人Aは手始めにホームページを作る事にしました。もちろんホームページを作るのは小説家Aさんでしたが、サーバーレンタル料、ドメイン料、制作費、そして毎月の管理費など様々なお金がかかります。

 その辺はしっかりしている小説家Aさんでしたから、詩人Aが実質無職だとしても貰う物は貰う契約にしていたそうです。


 で、いざホームページが完成し、その後は詩人Aは小説家Aさんに毎月サイトの管理費を払うわけですが、お金を払っている以上”頻繁に更新してくれないと勿体ない!”

 そこで事ある毎に


詩人A

「自分のホームページを更新してくれ」


 とクレームを入れる詩人A。そんな詩人Aの要求に対して困ってしまう小説家Aさん。だって、


”そもそもコンテンツが無いんだもん!”


 小説家Aさんから「詩人Aにホームページ更新しろって言われてる」という話を聞いた時、(何かの禅問答かな?)という感想を抱いてしまうのですが、ホームページが出来たからってコンテンツまで勝手に生成されるとでも思ってんのかしら?


 そこでコンテンツを作るように言われた詩人A。

 ちなみに詩人Aは現代詩人なので、創作した詩についてはいつか出版(自費)するためにストックしていたそうです。そこで短編小説やエッセイなどを書き始めて、試作品をmixiに投稿するようになったのですが、そこで彼が書き始めたものが……


・mixi上で自分の過去の恋愛歴を生々しく(特に性的な内容について)綴っていく。

 アラフィフのオッサンの若かりし頃の性事情とか、どの層に需要があるのかわからなすぎる!

 しかも文章の端々に”いかに自分がモテたか”、そして”恋愛においていかに自分がいつも被害者であったか”、という事を書いているので鼻につきすぎて読める代物じゃない。

 そもそも奥さんの事を考えたら書けないだろこんなの!


・自分のドラッグ使用歴を書き始める。

 この話しを要約するとアメリカかどこかに旅行に行った際、大麻の巻紙を購入した詩人A。

 ホテルで巻紙を吸ったところ彼は突然暴れだして、五、六人のホテルマンによって抑え取り押さえられたとか。


 さて、ドラッグについて詳しい人から話を聞くと”質の悪い大麻にはを混ぜて効き目を強くして売りつける、という悪徳商法が結構存在するそうです。ゆえに薬物ガチ勢(嫌なガチ勢だな(/・ω・)/)は信用の出来る売人プッシャーからしか買わない、という意識があるそうな。ドラッグは違法行為である物の彼らなりのみたいです。


 この時、詩人Aが吸った大麻の巻紙には幻覚剤であるLSDが混じっていたらしく、その結果バッドトリップしてしまったそうな。

 問題はその文体が非常に説教臭い。さらに

”私の体験を若者たちの糧にして欲しい”

 的な、ナチュラルに上から目線な言葉で締めくくられている文章に


Ghost

(なんか、不思議と、読んでるだけでイラついてくる(笑))


 という感想を持ってしまいました。文章だけで人をイラつかせるとか、ある意味すげぇな。

 この感想は僕だけでなく小説家Aさんも同じだったようで、


小説家A

「この文章じゃ、コンテンツとして使えないでしょ(笑) そもそも、この人、論理的な文章が書けませんから」


Ghost

「現代詩人スゲーな(注・こんなの一部の詩人だけです)」


 と言って不採用。結局、詩人Aのホームページは半年に一回程度行われる詩の朗読会の告知程度で、ほとんど意味をなさないものになっていたのですが、自分のホームページを手放したくない詩人Aは毎月の維持費を払い続けていたとか……ごめんなさい、ウソです。後半は支払いが何か月も滞納してたらしいです。本当に期待を裏切らないクズっぷりです(/・ω・)/




〇その後、皆に縁を切られる詩人A。


 実のところ、僕は詩人Aからの被害をそれほど受けていなかったりします。不快害虫と同様、近くにいるだけでも気持ち悪いのですけれど、詩人Aと組んで何かやった事は殆どありませんでしたし、かなり早いうちに詩人Aとは縁を切っておりましたから(/・ω・)/


 もちろん、そんな詩人Aですので次第に人が離れていきます。小説家Aさんも最終的には詩人Aから離れていった人の一人。


 詩人Aは小説家Aさんに五千円ほど借りていたそうです。そもそもの借金の原因は詩人Aが財布を忘れてたクセに「タクシーで帰る」と言ってきかないからだそうな。小説家Aさんはそのくらいの金額なら大騒ぎしない人なのですが、金を貸してから数年後、詩人Aが小説家Aさんに対して侮辱したらしい。

 そこでついにキレた小説家Aさん。

 けれどキレる小説家Aさんに対して


詩人A

「え? 何キレてんの」


 って対応の詩人A。あ、これ、僕も役者Aにやられた。

 その結果、「今すぐ金返せ、滞納してるホームページの更新料も払え」と怒る小説家Aさん。そもそも熱くなって怒る人じゃないのよ。

 僕にとっての役者Aがそうだったけれども、同省も無いクズと関わると、意図せずこっちが情緒不安定になっちゃうのよね(/・ω・)/


 その後、無事に詩人Aと関わる事が無くなった小説家Aさん。うーん。親近感を覚えずにはいられない(/・ω・)/




 さて、これで某県にて出会ったブラックアーティスト達との縁が全て終わったわけですが、人生はその後も続いていく。

 次回、Ghostついに某県を離れる事を決意。


 to be continued(/・ω・)/


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