第32話 路上で出会った変態怪奇ファイル・その2ー2。オラついてるけど豆腐メンタルな手相占い師芸人。

 前回までのあらすじ


 路上でのアート活動(主に絵を描いて絵葉書として売っていた)を続ける時期に出会ったキワモノ変態達の自称・手相占い、お笑い芸人。


 お人好しの僕ですら初対面の印象で(コイツとは二度と関わりたくない!)と思わせるレベルのアホでしたが、その後、勝手にネット上で炎上し始める手相占い芸人Aから相談(!?)を受けるGhostであった。




○発火性物質とは、常温で勝手に燃える物質の事である(第三類危険物)。


 手相占い芸人Aと最悪の初対面を迎えた後、二度と会わないだろうと思いつつもmixi内では”お友達(マイミク)”の関係は続いていました。ここでミソなのがマイミクの状態だと相手の活動が、ボクのページにいちいち報告されることです。


 例えば、

・日記の更新

・つぶやき

・自分のコミュニティーの更新(イベントの関係でボクも登録していた)

 などなど。


 最初のうちはスルーしていたのですが、ある日の早朝(大体朝の五時くらい)にコミュニティーメンバー全員に向けて一斉メールが送信された事をきっかけに風向きが怪しくなっていきます。

 一応コミュニティに参加していた僕にもメールは送られたのですが、着信音に起されて内容を確認してみると、


手相占い芸人A

『新しいコミュニティを立ち上げます。そこではこの僕、手相占い芸人Aへのクレームを送ってください! 僕は常に完璧を求めたい! 素直でいたい! よろしくお願いします!』


 なんじゃ、これは?

 寝ぼけながら文面を読んで、即二度寝をしたのですが、その日の夕方になって何となく気になって件のコミュニティを覗いてみました。

 そこには

『活動は立派だと思いますが、朝五時ってなんなんです!』

『朝早すぎ。非常識すぎでしょ』

『早速クレームなんですけど、メール送るの時間考えてくれます?』

 などなど、早速クレームの嵐。

 ま、この時点であれば普通に「ごめんなさい」すれば何も問題なかったと思いますが、この後の対応が斜め上にすごかった。


手相占い芸人A

『ご指摘ありがとうございます! けど手相占い芸人Aは前進し続けます』


 全然、反省する気ねぇぇぇ!

 とにかくすべてのクレームに対して、謝るでもなく、反論するでもなく、ただただ『自分は前進し続けます』としか言わない。

 当然ながらこの対応は大きな反感を生み、彼のコミュニティは次々に炎上していったのですが、それに対しても『自分は前進し続けます』という答えのみ。無限ループ怖い。


 さて、この出来事の後、手相占い芸人の一挙手一投足全てが炎上していく事となります。その炎上した出来事を箇条書きしてみましょう。




・「ネットカフェでブログ更新して、真面目に働いてる人たちを尻目にのんびりするのが俺の仕事」と発言。


 あ、ちなみにブログと言ってもアメブロです。当時のアメブロはアフィリエイト等で収益化されません。え……仕事?

 それはそうと、普通に働く人を煽るこのコメントが炎上しないわけもなく速攻で批判が発生。


 その中でも手相占い師芸人Aと企画を進めていた人が

「は? 遊んでる暇あるなら約束の作業やれよ! 締め切り過ぎてんだけど!」

 と苦情を入れたところ、手相占い師芸人Aは速攻でその人をブロック。さらに炎上。




・自分に反発する人は次々にmixi運営に通報!


 クレーム受け付けます! と言っていたクセにクレームを書いた人達を次々にmixi運営に通報。声が大きければ大きいほど、なんやかんやで動いてしまうこの世の中。

 その結果、手相占い芸人Aのせいでアカウント停止を食らう人が続出。そしてさらに炎上!

 ポルポトかな?




・手相占い師芸人Aの被害者が『被害者の会』コミュニティを設立。


 このコミュニティ内で手相占い芸人の言動の暴露大会が始まります。


『ずっとモテ自慢しててウザかった。ってか三か月以上付き合った事ないってそれモテてねーから!』

Ghost

(あ、僕も同じ話し聞いたわ(笑))


『努力している夢を全否定された。ああいう言い方しなくても良いじゃん!』

Ghost

(あ、ボクも同じ話(以下略))


『好きな人が居るんだけど、どうしたら良い? という相談に対して、「今すぐその人の所に行け。その人の家に行け、職場に行け! まず行動しないとなににもならない」と言われてドン引きした』

Ghost

(う……占いとわ何ぞや?)


『おい! 手相占い芸人A! なにが小説家になるだ! 誤字脱字ばっかりの文章ばっかり書きやがって! お前の文章、ウチの小四の子供に採点させるぞ』

Ghost

(な、なんと! 小説家になるとな!)




・「オレは芸人だけに留まる気はないんだ。沢山本も読んでるし、小説家にでもなろうかな」


 自己啓発本だけを数百冊読み続けている手相占い芸人A。いっぱい読んでるから小説家になれちゃうと思ったようです。カワイイネー。

 しかしながら前述の通り、手相占い師芸人の文章は恐ろしいほど誤字脱字がありました……というか、『てにおは』はめちゃくちゃ、描いた物は読み返さない、そして言葉を間違えて覚えてる。


 例えば

『乞うご期待!』

 を

『そうご期待!』


若干じゃっかん

 を

『わかせん』


『雰囲気』

 を

『ふいんき』


 みたいな感じに、間違った覚え方をしていました。それを普通の人は指摘し、アンチたちは馬鹿にするのだけれど、当人は間違っていると思っていないから治らない。スゴイ!! 鉄の心や!


 ほかにも全体的に日本語が不自由で


『iPhoneがつがらない。。。明日iPhoneに電話だ!』


とか


『自分はいつも、友人やこれからお付き合いする方が、利害関係のない方(店員さんなど)、ご両親にどう接してるか見ます。きっとその方が店員さんにも親にも態度が違う場合、長くお付き合いすると自分にもその方からその態度が返って来る気がします。』


『今日こ反省は次の日に永久するまで頑張ってるからはいけません。無理しすぎないですね』


 など、普通に日本語として成立していない怪文章を呟いてばかり。もはや怖い。

 ウィリアム・バロウズのような奇書を目指しているのかな?(笑)

(ちなみに、この怪文章は今もネット上に残っていたログをコピペしました)




○ある日突然、僕の元に手相占い師芸人Aからメッセージが来る。


 ある日の事、僕のアカウントに手相占い師芸人からダイレクトメールが届きました。


Ghost

(えー? なんか嫌な予感しかしない)


 と思いつつ文章を読んでみると、


手相占い師芸人A

『こんにちは。ちょっと相談があるんだけど、オレ、日本語が少し下手らしくて、人に誤解を与えてしまうみたいなんだよね。そこで小説書いてるGhost君にオレの日本語で変なところがあったら教えて欲しいんだけど、頼めるかな?』


 は? はぁぁぁぁぁ!!(笑)

 そう、厚顔無恥、ツラの皮の厚さが昔のギャルの間で流行った底上げサンダルの靴底よりも分厚い手相占い師芸人A。小説の才能が無い! と言い切った僕に日本語のチェックをしてほしいと直々にメッセージを送ってきたのです。

 なんやねん。こいつ……。(おもわず、エセ関西弁が出るレベル)


 そもそも、お前が炎上するのは日本語の問題じゃねー! 人間性の問題だ!!


 とはいえ、当時の僕はお人好し。なんやかんやで《お願い》をしてきた手相占い芸人Aを無下に対応するのは悪い気がする(別に悪くない)ので、


Ghost

『あ、はい。見つけたら、指摘します』


 と、そっけないメッセージを返しておきました。


 その後、頭良さそうに見せるために、歴史上の人物の名前や経歴について語るようになったのですが、『カール・マルクス』を『カール・マルコフ』と表記したり、オスカー・ワイルドを自信満々に『アメリカの作家』と語ったり……うーん、なんだこれは? ボケなのか? 芸人だからボケてんのか? ツッコミ待ちなのか?




 と言ったところで、早くも化けの皮がはがれてきた手相占い芸人A。ここまで何もしてないのに勝手に炎上していく彼の姿が異常すぎて、強烈に僕の印象に残ってしまった彼ですが、この炎上ムーブメントはこの程度では収まりませんでした。

 次回、手相占い芸人A、某大型電子掲示板でも大炎上する!


 to be continued(/・ω・)/

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