異世界転生はできない？

第2話

次の日

「我が友広志」

「なんだ我が友隆司」

「異世界転生もので死因がトラックのやつ多くない？」

「別にいいだろ」

「いやだって残された家族は可哀想じゃない？転生した本人は第二の人生という救いがあるけど」

「そうかもしれないけどさぁ」

「特に転生パターンが伏線になっているやつなんて見たことない。だったら普通に寿命で亡くなった人でいいじゃん」

「………まぁ確かに」

「後、トラックの事故で転生したやつなのに転生後に普通に自動車開発してるやつとかなんなの？普通トラウマにならない？どっちかというと避けると思うけど！」

「おい、落ち着け！そんなに言うなら飛行機の墜落事故ならどうだ？」

「……それ、本質的にはほぼ一緒だよね。強いて言えば、トラックは注意すれば避けられるけど、飛行機はパイロットじゃない限り不可抗力だし」

「………宇宙ロケットの打ち上げの失敗で亡くなった人いたよな………」

「………ああ、いたね。さすがに宇宙飛行士は一般人にならないと思うけど、モデルにするだけならともかく実際に悲劇にあった本人を使うのは………」

「家族は存命しているしな」

「振り出しに戻ってるよ。家族が可哀想って」

「あ、本当だ」

「………」

「………」

「よし、ラーメン食べに行こう！」

「また、唐突だな！」

「おなかすいた！」

「わかった。わかった。ラーメンだな」

「豚骨ラーメンにしよう」

「豚骨醤油ラーメンにしよう」

微妙に好みが違う二人だった。