時登りの能力に目覚めて過去をやり直すために俺TUEEEEする

すたりな

第1話


ふとベットの上で目を覚ます。


あれ、俺は助かったのか? その部屋は見覚えがあった。


数年前住んでいた部屋だ。あれはたしか学園の1年生であの時はお金が無かったから、海の家のバイトと掛け持ちで学園に通っていたっけか?


さっきまでの出来事をちょっと思い出してみることにした。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



俺の名前はアポロン。ある学園にて特待生として在籍している。


能力は、拡大、縮小。


力を拡大したり、縮小することでパワーを増減する能力だ。またテイマーとしての能力も保有している。


獣魔もいるし、契約した悪魔もいるが、後者は基本俺本人にしか見えない。



ある日、俺たちの大陸に最悪の敵が来るという噂が立った。


だが、しかし――俺は気にしなかった。


なぜなら、最強とも呼べる憑依型獣魔を入手したからだ。


この世界の獣魔は複数ある。ペット型、憑依型、変化型、強化型、変異型などなど。


これらを使いながら敵を倒し、学園ランクを上げていくのが目的だ。


――それがこんなことになるなんて。




ある時、冒険者ギルドで騒がれていた魔獣と遭遇する。


【鑑定】スキル発動!


(獣魔より少しレベルが低いな、これが騒がれていた最悪の敵とか言うやつかな? ある意味拍子抜けだな。)



その敵へ俺は挑んでいく。


ちょうどいい。最近獣魔にした憑依型獣魔で行くとしよう。


憑依型獣魔ソード変化!


そのまま魔獣に向かって突進。隙だらけに見えたので、魔獣に切りつけた。――しかし手ごたえがない。ダメージが通らないようだ。

凄い反応速度で反撃してくる。間一髪避けることに成功。


…………あれ、こっちのほうがステータスが高いはずなのになんでだ?


仕方がない、別の獣魔に切り替えるか。



…………ん? なぜだ! この獣魔憑依が解けないぞ!


しまった、外れ獣魔だったか! スピードアップを使ってこの場を切り抜けるか。頭の中で撤退に切り替える。



――だが、魔獣は追ってくる。


おいおいおい、スピードはこっちのほうが遥かにステータスは上のはずなのに、撒けないぞ! それどころか距離が縮まっていく。


最強の敵の致命的ダメージを受けてしまう。


俺のライフポイントが削られていく


とりあえずこの場をしのぐ位の癒しの風を使うことにした。


「【癒しの風】スキル発動!」


傷は一向に癒えることは無かった。



――あれ、おかしいぞ、ライプポイントが回復しない! それどころか使っただけライフポイントが削られて行く。


魔獣は口から魔弾を放ってきた。遅い、これならよけられる!

念には入れてなるべく大きめのプロモーションで回避動作に入る。



――が、なぜか俺の体が重く、予想した動作に移れない。


そうしていくに魔弾は俺に迫っていく。


(うぉおおおお、避けれん!)


そのまま直撃を食らった。だんだん意識が遠のいていく。


(まずい、このままではこうなれば玉砕覚悟で秘奥義を放つしかない!)


薄れいく意識で、俺は最後の秘奥義を放つ為、敵に突進していく。


――魔獣にその一撃を放った時、見たことのない光が周りに包み込む。








~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



そして今に至るわけだ。


この部屋もそうだけど、何か違和感がある。


ステータスオープン、そして違和感が現実になる。


能力は最強の敵と戦う前とほとんど同じだ。これはいい。


しかし! ――ちがうのは、年齢とスキルレベルと、契約している獣魔が一人もいないことだ。


そして、誰も気が付いていないが特殊スキル【時登り】を所有する。



――そう、あの時に――これをもっと有効的に活用できれば、良かったのだが………。

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