鶴が恩を仇で返し

 害獣対策として仕掛けていた罠に鶴の足が挟まれているのを見て、老人はすぐさま駆け寄り鶴を助けた。

 その夜、老人宅の戸を誰かが叩いたので出てみると、そこには先刻の鶴がいた。

「隣町のA氏からあんたの殺しを依頼されてね。皮肉だな、あんたは優しすぎた」

 刹那、鶴はくちばしで思い切り老人の胸を貫いた。

 

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140× 【140字小説集】 宜野座 @ginoza

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