第20話、広島と熊本

最後の広島と熊本のドームに向かった。


広島ドームの中心地に通された俺は、カプセルの老人から驚きの事実を聞かされた。

カプセルの老人が最後の一人だというのだ。


「ああ、他所では人が生き残っていたのじゃな。

この時を……、それを聞くのを待っておったのじゃ。

ここの機材は、人類のために使ってほしい」


そういって老人は息絶えた。



熊本では、すでにドーム外の生活が始まっていた。


「そうか、広島は全滅か。

横浜と愛知は、外の生活を始めたのだな。

手助けできることがあれば何でも言ってくれ」



「ありがとうございます。

今のところは順調なので大丈夫です」


一通り、生活の様子を確認させてもらい帰ることにする。


帰りに、四国に立ち寄るが、しばらくはこのままでいいとのことだった。

愛知にも立ち寄って、今回の情報を伝える。


日本全体で数万人。

3000年の眠りから覚めて、新たな生活が始まったのだ。


第一部 完

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

改題:スライムと俺と3000年後の未来 モモん @momongakorokoro3

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ