第20話 ゲロ落ちは最低

「……引いた? ……もう、いない? ……なんか、やっぱりここで殺すとかない?」


と紫杏は小声で言いながら。辺りをきょろきょろ見渡した。そして、完全にいなくなったことを確認すると「ふぅ~~~~疲れた~~」と言って、その場にペタリと座り込んだ。


「いやぁ、氷柱、お前の能力で大分助かったよ。」


「いえ、とんでもありません、あの場に総副隊長が現れませんでしたら今頃、私は」


「ふぅ、いやぁ、交差から連絡があった時に、ちょうど、戦闘が終わった後でね、まぁ、私が一番近かったし、私が一番速くこれた距離にいたからね。だから来た。」


「な、交差の指示できたと言うのですか?」


『交差、あなた、重要任務を終わったばかりの総副隊長に私のことを助けに行けだなんて指示をだすのは、さすがに、失礼ではありませんか?』氷柱は少し、怒りの感情を込めて、交信する。『いや、まぁ、そうだったんだけどさ、お前のピンチの時には、戦闘能力のない私の能力では、それしかできないし、ゴッドハザード級なら、班長、総副隊長格の人物が必要だったんだ』


すると、氷柱が交差と通信をしているのかを知ったかのように紫杏は、「まぁ、気にする部下の危機の時に動くことは、当たり前のこうべべべべべべ」と紫杏は言葉が終わらない内に、一気にその場で、ゲロを吐き出した。


「大丈夫ですか総副隊長!?」と氷柱は紫杏のゲロを手で受け止めながら言った。


「やはり、戦闘の負傷を負って」


「いや、これはだな、たまたま、地下のところに入ったら、ビンテージ物のワインが大量にあってだな、その、半分以上飲んでました、交差から、電話が来た時は、もうとっくに調査が終わってワインを飲んでる最中でした、まぁ、自分へのご褒美うげろぼしゃ」


とまた、ゲロをはきその度に氷柱が、手で受け止める。


『交差!!!あなたはこんな状態の総副隊長を』


『ごめん、それはしらなかった、でも虚淵隊長は町の避難誘導で忙しかったから近くの総副隊長呼ぶしかんかった。でもこれは総副隊長の体調管理不足』


『たしかに、そうですが』


「話の続きだったな、とにかく、部下の危機に対してかけつけるのは当然のことだ。まぁ


私が酒酔いしているのは、自分の体調管理の責任だ。」


「総副隊長・・・・・私のことを、そこまで、思ってくださるなんて、分かりました、総副隊長の汚れを乱さぬように、私が総副隊長の吐瀉物をすべて回収します!!!」


そういうと、氷柱は、紫杏が出した吐瀉物を口の中に入れた。


「へ?おまえ、なにしているの?」


「さあ、総副隊長、吐くなら、、私の口の中に直接吐いてください!!!」


「いや、そこまでしなくてもう・・・・げ・・・・・」


「総副隊長!!!貴方が自分の体調管理もせずに来たこと、そして私の力不足として、あなたの穢れはすべて、わたくしが!!!」そう言うと、紫杏の顔を自分の方に向けさせた。


「いや、そこまでしなくてもおっ部下ss多」


「総副隊長!!!!」


とこんなやりとりを聞いていた交差は、思わず。耳を塞いだ、そして、ゴミ箱の中に軽く吐しゃ物を吐いた。


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