第8話メイド姿を観てみたい

文化祭まで残り1週間ちょっと。クラスメートが今日も文化祭に向けて一生懸命頑張っている中俺は屋上で前佐川がいった言葉で頭を悩まされていた。

なぜ佐川はあんな事をいったんだろう?俺の事が好き?まあ多分違うと思うけど。いつものからかいだと思うのだが可能性を捨ててはならい。

.....はぁやめよ。虚しさ残らん。

ガチャ、ドアが開く音がした。

「あ、杉村」   

その声の方向を向くと

「なんだ佐川か、」

「なんで杉村がここにいるの?一応まだ授業中だよ」

「いや、やることは終わって後はあいつらがやってくれるらしいから屋上で昼寝するところ。ってかお前もなぜここにいる」 

「ほぼほぼ杉村と同じ」 

やはりこいつ友達いないな。いやこいつの場合は作らないだけか。

特にやることもないので身体を横にして睡眠の態勢に入る。 

「なあ、佐川前メイド姿がみせるって話あったじゃん。あれってツンデレ?」

「いや冗談っていったし、後ツンデレじゃないし。」 

こいつのこういう所結構かわいいと思う。俺でなきゃ落ちてたね。

「てか、なんでそんなこと聞くの?そんなに私のメイド姿みたいの?」


正直に言えばみたい気持ちがある。だがそんなことをいった夜には羞恥心で死んでしまう。

「えっ黙り?」

「いや、うーん」

「なに?みたいの?みたくないの?」

え、少しキレてる?目が怖いよ 

「ぶっちゃけ観たい気持ちはある。でもそれを観てしまったら好きになってしまうかもしれないから、観ない」

......死にたい。羞恥心で身体が熱い。

「ふ、ふーんあっそ」

あれ案外素っ気ない。まああいつ友達はいないけど異性から人気だもんな 

「私、もういくから」

そういってそそくさと行ってしまっただが佐川の頬が少し赤かった事を杉村は知らない。


「はっ!!」

どうやら俺は佐川がいった後寝てしまったようだ。夕陽がそろそろ落ちるので多分6時ぐらいだろう。急いで帰らなければ瑠衣が心配するかもしれない。

急いで教室に向かうとまだ電気が付いており入ろうとすると

「好きです。俺と付き合ってください。」

どうやら告白をしているときらしい。なっ玲香と誰だ?

あいつは確か隣のクラスの中村橋だっけ?次期サッカー部部長らしい。

「ごめんなさい。付き合えません」

「そっか、分かった。」

そういって中村は教室を出て行った。

「なあ、玲香振って良かったのか?」

「なんであんたがここにいるの?盗み聞き?」

「してねぇよ、鞄忘れたから取りにきたんだよ。で、良かったのかよ振って」

「だって私とあんたは一応結婚してるだし、そんな浮気みたいなことできる訳ないじゃん。例えそれが嘘偽りの結婚だとしても」

こいつが真面目だって知ってたけど此処まで真面目なのかちょっと引くでもこいつの馬鹿真面目の所は嫌いじゃないだよな。 

「お前のそういう所嫌いじゃない」

「私は杉村のこと嫌いだけどねー」  

「なっ....」 

「んて、冗談よ冗談」

「あのな冗談でも悪い冗談があるだろ」 

「はーい。ごめんなさーい」

「おい、全然わかってないだろ。はあ、もう帰るからな」

そろそろ疲れて来たので教室をでようとしたとき....

「杉村!」

呼ばれた方に向くと頬にキスをされた....

「少しはこれで夫婦みたいなれたんじゃない?じゃーねー」 

そういって玲香は小走りで帰った

俺は少し放心状態になり、その後すぐに帰った。

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