第7話文化祭は陽キャのイベント。クソ喰らえ

文化祭。それはリア充が学校行事で1番うるさくなるものだ。文化祭でデートしたり。文化祭で告白したり。文化祭は告白ができる行事だと俺は思う。

だが!!僕はボッチなので関係ないです.....

そもそもなぜ文化祭の話をしてるのか説明すると.....


「というわけで!!!C組はメイド喫茶をやる事に決まりましたー!!!」

そう。うちの学校で文化祭をやるのだ。

いやだなー文化祭。ボッチに文化祭必要ないよ。そんなことを言ってるうちにLHRが終わったらしい。今日も今日とてラノベを読みますか。

今日も周りが陽キャだらけ。ま、もう慣れましたわ。いや嘘。慣れないです。ごめんなさい。はあ俺は一体誰に謝ってるんだろう。

「ねえ」

最近疲れることが多すぎるよいや本当。

「ねえってば」

なんかやけに周りがうるさいな

「杉村!聞いてる!?」

まさかの俺に聞いてたのね。カースト底辺だからわからなかったー

「いやー宇津美玲香さんどうしたのー(棒)」

「さっきのメイド喫茶の話なんだけどさ」

「そうだねーメイド喫茶がどうしたのー(棒)」

「杉村、次棒読みしたら殺すから」

「で、メイド喫茶がどうした?」

「メイド喫茶のことなんだけど杉村ってこういう店とか行ってんの?」

は?どう言うことだ?この俺がメイド喫茶に行く?行けないわ。ボケ。コミュ症がメイドさん=女子と喋れるわけないだろ。コミュ症舐めんな。

「な、なんでそんなこと思ったんだ?」

「いや、杉村はこういう店好きなんじゃないと思っただけ」

「一つ言っとく俺はメイドさんが好きだが二次元にしか興味ない」

「ふ〜ん。わかった。んじゃあね」

一体何なんだよあいつ……


昼休み佐川に誘われ屋上で弁当を食うことになった。ふっボッチ飯を卒業したぞ……!

「なあ佐川さんよー」

「ん、なに?」

「いやさ、佐川のクラスって文化祭なにやんの?」

「あーそういえばなんか朝やってたね。寝てて聞いてなかったけど」

「いや聞いとけよ!」

いや、俺の場合は聞いても裏方やらされて終わりだからな……聞かなくてもいいのか……

「杉村のクラスは文化祭なにやんの?」

「あー俺のクラスはメイド喫茶をやるらしい」

「ふーん。メイド喫茶ね……」

そう言って佐川は俺の事を疑うような目で見てくる……何故っ!

「佐川さん。何故そんな目を見て俺を見てる。言っとくけど俺が提案したわけじゃないぞ。俺がクラスで発言できるのは教師からの指名の時だけだぞ」

「ふーん。それはまあ知ってるけど。杉村ってメイド喫茶ってよく行ってんの?」

なに!俺ってそんなにメイド喫茶に行ってるように見える!?メイドは好きだけど現実のメイドさんとは喋れないからメイド喫茶行っても意味がないの!

「いや、俺はメイドは好きだが現実の女子とは喋れないから行っても意味がない。」

「それ、自分で言ってて悲しくないの?」

うん。めちゃくちゃ悲しいよ

「杉村はメイドは好きなんだよね?」

「まあ好きだね」

「私のメイド姿見てみたい?」

「あーうん。みた……うん?」

えっ、どういう事だ?罠?俺を貶めようとしているのか?いや佐川はからかう事はあるが貶める事はしないと思う。そもそも何故佐川が俺にメイド姿を見せるのか、わからん。わからんぞー!

「なんて、冗談。」

「へっ?」

「期待してた?まだ見せないよ」

まあ知ってたさ。そうなる事ぐらい……

「よっと。んじゃそろそろ教室に戻るね」

「先に戻っていいぞ。俺はもうちょっと風にあたってる」

「ふーんじゃ、放課後バイトで」

俺は佐川が行ったあと横に寝転んだ。

そろそろ冬に近づいているせいか少しコンクリートが冷たい。予鈴が鳴った。そろそろ教室行かなくてはな。急いで俺は弁当をしまい屋上のドアノブを捻り。

「佐川のメイド姿か…」

そう独り言を言い教室に早歩きで向かった……




 







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