第16話 クリスマス開始
クリスマス当日
俺とチカは忙しかった。
朝イチで指輪を取りに行き、その足で行きつけの店に頼んでいた食材を回収して、家に戻る。
そのままチカは料理を始め、俺は若い衆も使い会場のセッティングを行った。
そして、迎えたパーティー
リンは約束通り、綺麗処を集めてきていた。
それに比べ男性陣は女性慣れしてないのが集まり、せっかくいるのに話しかけれないそんなのばかりだった。
しかし、女性達が話しかけてくれ徐々に場は打ち解けていく。そんな中、
「こんばんわ、ユウヤさん」
「おっ、チヒロさん久し振り。」
「ご無沙汰してますね。このパーティーユウヤさん主催なんですって?」
「言い出しはシュンだけどね。」
「リンに聞いたんですけどあのプレゼント全部ユウヤさんが用意したとか。」
「あー喜んでくれた?」
「それはもちろん♪」
「それはよかった、喜ばれなかったらリンを折檻するところだったから。」
「ふふ、でも、リンにはバッグを贈ったとか。」
「報酬でね。お陰でこんな華やかなパーティーが出来てよかったよ。」
「実際、いくら使ったんですか?」
「さあ?プレゼントだけで百近かったけど、あとは計算してないかな?」
「・・・もしかして、ユウヤさん凄くお金持ち?」
「まあ組で一番稼いでるから、こんな時ぐらいは出してやらんとね。」
「会費もとってないんですか?」
「そうだね、センパイが出す決まりがあるんだ。」
「すごーい、ねぇ今度私とデートしませんか?」
「ダメですよ。」
「あれ、チカちゃん。」
「ゆうちゃんは私のものですから!」
「ダメよチカちゃん、私はユウヤさんと大人の話をしてるの。子供は寝る時間ですよ。」
「チヒロさんそんな言い方はないですよ。」
「ゆうちゃんいいの、チヒロさんこれ何だかわかる?」
「えっ?その指輪?えっ、なんで薬指に?」
「ふふん、ゆうちゃんの指も見てもらえる?」
「ユウヤさん、同じ指輪?どうしたんですか?」
「あーこれ?チカへのクリスマスプレゼント。」
「えっ、それって・・・」
「チヒロさん、わかるでしょ?引いてもらえるかな?」
「そう、そうなんだね、うん、チカちゃんごめんね。」
「わかってくれたら、いいんだ♪」
「でも、いい指輪だよね?」
「ゆうちゃんが奮発してくれたの♪気持ちだって♡」
「そうなんだ、あー惜しいことをしたかな~」
「いいでしょ♪でも、譲ったりしないから他の人を探してね。」
「わかったよ、そんなに牽制しなくてもとったりしないよ。」
「うん、信じてるからね♪」
「チカちゃんが何か怖いよ、ユウヤさん頑張ってね~」
チヒロは離れて行く。
「なんだったんだろチヒロさん?」
「ゆうちゃんはわからなくていいの♪それより、ちゃんと食べてる?」
「ああ、食べてるよ、このチキン美味しいよ。」
「うん♪もっと食べてね。」
「しかし、賑やかなパーティーが出来てよかったよ。料理ありがとチカちゃん。」
「ううん、ゆうちゃんの頼みならいつでも引き受けるからね♪」
「また何かあったらお願いするね。」
俺とチカはシャンパンで二人乾杯した。
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