2022.7.22① 子どものコロナは消化器症状が出る!?

夜中は頻繁に様子を見に行き、冷やしたり姿勢を変えたりお茶を飲ませたりと薬以外でできることはしたのだが、翌朝になってもカイの熱と関節痛はまったくひく気配がなかった。体温は、測るたび多少変動はするが、39℃台が定位置になっている。


昨日の夜中、子どもへの対応の合間にオミクロンに関する医療情報を漁っていて、私はこんな記述に行き当たっていた。


「子どものオミクロン感染者は、嘔吐や下痢など消化器症状の割合が高い」。


今は収まったものの、カイは昨日は嘔吐して、そして今は高熱にうなされている。

これはもしかして、いや、もしかしなくても……コロナだよね?


こうなると、この先は「発熱外来」だ。

居住地の自治体のサイトに載っているはずとアクセスしてみると、発熱外来設置医療機関の一覧はもうひとつ上、都道府県のサイトの方にまとまっているとのこと。そういうもんなのか? クリックして遷移して、行ったページで該当市町村の名前をクリックして開いて、さらに「かかりつけでなくても受け付けてくれる発熱外来」みたいなことが書いてあるところをクリックして、……あーもう、めんどくさいな。やっとたどりついたページに掲載されていた医療機関の中から、比較的近くのクリニックを4軒ほどピックアップして、電話をかけた。


クリニック① つながらず。

クリニック② 「発熱外来はもうやっていません」

クリニック③ つながらず。

クリニック④ 「予約でいっぱいです。お受けできません」


……ちょっとまった。

一瞬で全滅ってなによこれ。


これでは近いとか遠いとかでクリニックを選んでなんていられない。

念のため仕事を休んでもらっていた夫と一緒に、検査してくれる外来を求めて電話電話が始まった。


こういうのをローラー作戦というのだろうけれど、もう上から順番に片っ端から。

しかしかけてもつながらないか、つながっても「いっぱいです」と断られてしまう。

発熱患者が一気に増加しているのだということを肌で感じた。


結局、とあるクリニックが子どもの体温を聞いて、無理に受診枠を作ってくださった。

親としては本当にありがたく、これできちんと原因が分かるとほっとしたけれど、とはいえ、クリニックの方々の負担を思うと申し訳なくもあった。

こんなふうに一部のクリニックにしわ寄せがいくような状況でいいのだろうかと思うし、患者や家族の側にしたって、朝から何かのチケットでも押さえるがごとく電話しまくらなきゃ受診もできないんじゃ大変だ。

それに、スマホやパソコンを持っていない人は発熱外来一覧へアクセスすることもできないわけで、お手上げだろう。


コロナは今、一般社会では事実上、感染症分類の5類相当の状態になっていると思う。2類感染症で「濃厚接触者」や「感染のルート」などを特定するのはそこを厳格に管理することで感染を食い止めるためだけど、今はもう、それを一生懸命洗ったところで感染を止められるようなフェーズじゃない。だいたいの人が、どこからか全然わからないうちにいつの間にか感染して、各所にウイルスをふりまきまくったあとに(発病2日前から人に感染させるとのこと)、ようやく自分が症状を呈するという状況だろう。

にもかかわらず、医療機関側にはあくまでも2類としての厳格な対応が要求されている。これではひたすら、医療機関に負担がかかるだけ。


もういいかげん、インフルエンザくらいの対応に落としてもいいんじゃないかな。

せめて検査くらいどこでも受けられるようにしてくれないもんかな。

と、そんなことを考えてしまった。

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