第8便

——————✉——————

 いいから、そんなことより、その彼氏のこと、もっと詳しく教えてよ。

 あ、こうしよう。

 あなたが書いたら、あなたの創作かもしれないから。

 彼の直筆でちょうだい。

——————✉——————


 そう書いて送ろうとしたが、伝書鳩はなぜだか目をつぶって動かない。起こすのに1分かかり、気づいたときにはハッとした様子で足をゆっくり差し出してきた。


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