設定集その2 モチーフについて


どーも。長月さんです。

第二回目はモチーフになった様々なものについて、解説していきます。

設定がガチなら、モチーフも割とガチで組んでるんですよ。

難しい話が続きますが、どうぞよろしくお願いいたします。




⓵『新約聖書』のあれこれについて


本作に登場する三賢者は、幼子イエスとその母マリアの元を訪れる東方の三博士を元にしています。このシーンは「マタイによる福音書」に登場しています。


赤子であるソラの頭上に現れた数字を見て、賢者たちは彼の元に現れたわけですね。

まさに奇跡と言っても過言ではないのでしょう。


まあ、そう上手くはいかなかったんですけどね。

お母さん自殺しちゃったし、赤ん坊捨てられちゃうし。踏んだり蹴ったりです。

『預言? んなもん信じられるかバカ!』みたいなテンションだったんでしょうね。



第11話 憤怒

「おめでとう、恵まれた方々よ。聖霊の力はこの世から消え去りました」


ラストでエリーゼが放ったこちらのセリフ。

これも『新約聖書』の「ルカ福音書」にあるシーンで、天使ガブリエルがマリアの前に現れ、「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます」と告げるわけです。聖霊の力により、イエスを身ごもったことを告げる超重要なシーンをかなーり皮肉ったわけですね。


ていうか、こんなことになったら嫌味の一つも言いたくなると思いますよ。

散々振り回された挙句、勝手に乗り込んでくるんじゃ、誰だって腹が立つでしょ。



第17話で持っていた先生の本

「ついに魔王城にたどり着いた勇者とその仲間たち。

しかし、魔王が用意していた卑劣な罠によって、議論に持ち込まれてしまった。

果たして勇者一行の運命はいかに?」


あれだけ盛大なことをやったにも関わらず、預言書は二つに分割されて、復刻してしまいました。先生も言っていたように、『勇者』がいないと成り立たないので、存在意義はほとんど意味はありませんけどね。


復刻したほうの内容の一部は長月さんが書いた作品です。

ええ、自作品をぶち込んでみましたよ。


ボトルメールに詰め込む切れ端

https://kakuyomu.jp/works/1177354054935396384


この作品を書いてた当初は全然意識していなかったんですけどね。

あくまでメインはボトルメールですし、勇者が現実を目の当たりにして絶望してるだけですから。ソラが勇者として旅立った末路、みたいなもんです。




② 評議会の幹部について


第11話のタイトルの「憤怒」、後に出てくる「暴食」という単語を聞いてピンときた人もいるかもしれませんね。

魔界を治める評議会の幹部は七つの大罪の悪魔をイメージしています。

本当は7人いないといけないのですが、なぜか常に欠員が出ています。


本物の悪魔と契約してるわけではなく、エリーゼの魔法によって覚醒したのです。

人外じみた能力を持つと同時に、不老不死の特性も与えられてしまいます。


彼女の魔法は後ほど説明しますが、すべては彼女のためのものなのです。

あまりにも強力すぎる力を持つ彼らに惹かれて、人々は集まっています。


第10話で登場したリヴィオの私設部隊がいい例ですね。

「この世界には軍事力というものが根本的にない」とか言ってんのにね。


「一国の軍隊相手にいいところまで追い詰めてるじゃん、なにいってんだてめー」

そう思ったことでしょう。いい機会なので、コイツもちゃんと解説します。


あの人たちね、この人以外の命令は一切聞かないんですよ。

ていうか、この人いないと成り立たないです。割とマジな話で。

軍隊っていうより、民兵組織に近い感じですかね。


緊急事態が起きたときのみ、武装する集団です。

普段は何してるかというと、この人の下で働いてます。

事務員とかしてるんじゃない? それこそ想像の範囲外だから知らんけど。


個々人の戦闘能力に関してはド素人もいいところです。

ああいう風に、奇襲とか仕掛けないとまず勝てないです。

でも、忠誠心だけは人一倍ある人たちがうじゃうじゃいるわけです。


そんなもんを個人で持っちゃってるあたり、国家としてのパワーバランスもクソもありませんが、流れてくる人々に仕事を振り分けた結果、こうなっちゃったみたいです。無法地帯にするわけにもいかないしね。しょーがないね。



③ 第11話 リヴィオのセリフ


結局お前が主役かよ!!!!!

でも、モチーフの話をするんなら、これも言っておかないといけませんよね。

この人の話、あと何回することになるんだろ……。




「さあ、うちの鬼たちも準備万端だ。

同じ場所で影を踏んだ者同士、仲良くしようじゃない」


「底が見える世界はつまらないでしょう?

永遠が約束されていたとしても、いつかはその輪から外れるんだ」


「運命に囚われている奴らに花向けの言葉はいらない。後ろの正面はただの終わり。

赤く暗い世界の中心で踊れェ!」




参考までに、この人のセリフをぶっこ抜いて見ました。

M.S.S ProjectのENMA DANCEという曲です。

正直に言いますね。曲のイメージをそのまんま形にしました。

ライブでもね、「踊れ!」っていうフレーズから曲がスタートするんです。


うん、何があったんだろうな。何でこんな感じになっちゃったんだろうな。

ていうかね、正当防衛は成り立つはずだし、言い分はどこもまちがってないはずなのに、何でこう、悪人っぽさが前面に出てくるんだろうな……?


不思議なことに、10話あたりだけPV数がやけに伸びたんですよね。

告知ツイートもそこそこ反応よかったし。

これアレですよね、通りすがりの人々がタイトルに釣られてきたっていう……。


まあ、いいか。このお兄さんのお話、ちょいちょい出てくると思います。

名前だけでも覚えて帰ってください。


次回もお付き合いよろしくお願いします。

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