無料で投稿する意味

無料で作品を投稿する意味は何でしょう?

一番最悪なのが、自らの作品を「捨てる」行為です。

しかし、無料で公開する事自体を否定するつもりはありません。

①単なる日記・ブログ感覚(書く事自体が暇つぶし・ストレス解消など)

②交流目的・感想や批評の言い合い

③無料という事で人を集める「作戦」

これらの目的のもとでは、無料公開は向いていると思います。

・・・が、まず③はそう簡単には期待できない事は多くの人が感じているでしょう。

原因は、あまりに多くの人がやってるから。

「無料」というだけでは集まらない。

逆に、「無料でかつ商業並のクオリティ」を要求する厚かましい人々を産むという弊害のほうが目立つ。

次に、②ですが、これは本来期待してよいものでしょうが、

残念ながら、これも「人が多過ぎる」事に起因して上手くいっていないでしょう。

つまりは、結局「無料でかつ商業並のクオリティ」・・とまでは言わないまでも、

よい物と悪いものをずる賢く見分けて、「良いものにだけ感想を述べる」という事が行われ、残りは「無視される」という事態が発生しているわけです。


さて、これらの何が問題かというと、

・人が多過ぎる(邪魔が多過ぎる)

・「タダ読み」専の質の悪いお客様を集め過ぎ(というか確信犯的に集めている)

という事が問題でしょう。


言い換えると、もっと集団をコンパクトにまとめれば、解決はするんですね。

私は、自分の作品の全てを無料公開してしまうなどという事は愚だと思っていますが、

比較的閉鎖的なコミュニティの中で、例えばお互いに1作品ずつ公開し合って、良い所・悪い所を批評し合うという事が行われるなら、無料公開というものも良い効用があるだろうと思っています。本来は、そういう感じで使われるべきです。

――しかし、現状では言うなれば、そのコミュニティがすごく偏ってるわけです。

見向きもされてない作品が大量にあるわけで、小説家になろうなんて、作品が〇万作あるとか言って、90%くらいは倉庫の奥のどこに置いてあるかも分からないようなところにぶん投げられてるわけじゃないですか。これは、まともな書店ではあり得ない事だと思いますよ。〇冊ありまーす!!とか言って、ほとんどは倉庫に眠っていて客は調べる事もほぼ不可能だという。


――ですから、私は無料公開を否定しているわけではなくて、「非常に残念で勿体ない」現状があると思っているのです。

まともに批評し合う場であるなら、お互いに無料公開し合うのはすごくいい事だと思いますよ。それでお互いの技術を研磨して、同人で販売するとか賞に応募するとかできるならとても良いでしょうね。そういう場合には、金のやり取りっていうのがあるとかえって邪魔というわけです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る