第13話 夏の花夜空



---8月18日---


~水曜日~



「・・・」



冷房が効いた部屋。なんの音沙汰おとさたもない、分かりきった退屈な時間。

今日も寝間苦しく照れる太陽の下、蝉の会話に耳を傾ける。



「8月...18。...はぁ」


自室のベットで大の字になり、携帯で日付を見てはため息を溢す日々のループ。


「功樹〜!そうめんかうどん、どっちがいい〜?!」


ご飯前になると階段下から扉越しでも聞こえる声量で叫ぶ母。


「そうめん〜!」


「え〜?なんて〜??!!」


その度、俺の声が扉越しに母へと届いた試しが無く、毎度ベットから体起こして声を返す。


《ガチャ》


「そうめん〜!!」


「りょ〜!」


「(どこで覚えたそれ...)」


《バタン》


そして、またベットに大の字で寝転ぶ。


携帯を開く。


閉じる。


ため息。



「はぁ...メール。誰からも来ねぇ...」



夏休みに入ってもう半月以上。誰からも何の連絡も来ない。遊びにも誘われない。中学でもこんな事は一度も無かった。まあ、友達と呼べる人は少なかったが、毎回涼哉だけは遊びに誘ってくれていた。それも今や何故か無い...

こっちから連絡してみるも、「ごめん今取り込み中」とだけ返ってきて終わり。



みじめだ...」


自分の交友関係の少なさと、夏視点から見た今の自分を見て悲しくなる。



そんな時。



《ブー》



夏に入って初めて、ネットフレックスの通知以外のメールが携帯を揺らす。


俺は差出人の名前がNから始まる英語じゃない事を見て、慌ててベットから体を起こしメールを開いた。




          8月18日(水) 12:46

             [ dogomo ]

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From::栞

To:kouki0221@dogomo...

件名:久しぶり

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           2021年8月18日



8月24日。花火大会。

みんなで行かない、?







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「・・・何という...」


メールの差出人は涼哉でも館宮さんでもなく、からだった。

俺はそのメールの内容に、思わず口元が緩み。グングンと湧き上がってくる夏を体の奥底から感じ。俺は枕を顔に押し付けてベットでもだえる。



「ううぅぅぅ...ぅぅ〜。ふっ...ふふ。......ぅぅう〜〜〜」



「おにいちゃん...なにしてるの?」


「はっ!...ことね。いつから」


《ブー》


またも携帯が鳴り、俺は早押し東大生を遥かに上回る秒速で携帯を手に取り、開く。




          8月18日(水)12:51

             [ dogomo ]

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From::詩波 涼哉

To:kouki0221@dogomo...

件名:誕生日

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           2021年8月18日



花澤さんの誕生日何あげた??

指輪?それとも婚姻届??藁藁






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開いてみると、それは彼女ではなく涼哉からだった。


「なんだ、涼哉か。ん?たんじょう、び?...誕生日!!??!?」


そこに記されていた文面に惚気のろけた頬が一変。曇り夕立が襲う。


「まじか...全然知らなかった。ってか、だからなんで涼哉は知ってんだよ」



俺は急いでメールを返す。




          8月18日(水)12:53

             [ dogomo ]

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From::滝宮 功樹

To:s4021@dogomo...

件名:誕生日

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           2021年8月18日



いつ!?







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          8月18日(水)12:55

             [ dogomo ]

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From::詩波 涼哉

To:kouki0221@dogomo...

件名:誕生日

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           2021年8月18日



8月16日だよ。

その感じ...まさか、知らなかったのか?






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「知らなかった...2日も過ぎてるじゃん」


俺は頭から肩を落とし、枕に顔を沈める。




          8月18日(水)13:00

             [ dogomo ]

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From::滝宮 功樹

To:s4021@dogomo...

件名:知らなかった...

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           2021年8月18日



どうしよう。

今更プレゼント遅いかな...?







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          8月18日(水)13:03

             [ dogomo ]

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From::詩波 涼哉

To:kouki0221@dogomo...

件名:マジか

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           2021年8月18日



おっそ。まじでありえないわー

あぁー笑えない笑えない草ー。


功樹の知る彼女は貰ってこんな事言う人?



渡してあげな?



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          8月18日(水)13:09

             [ dogomo ]

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From::滝宮 功樹

To:s4021@dogomo...

件名:まじ...

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           2021年8月18日



それは言わない。もはや誰それ...



分かった。





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俺は携帯を閉じ、彼女へのプレゼントを考えては悩んでを繰り返し...





---8月24日---


~火曜日~花火大会当日



何とか、花火大会当日に間に合った。




「結構混んでるな〜...」


毎年学校から少し離れた山のふもとで行われる花火大会。この辺りではかなり有名で、近くに縁結びの神社がある事から、近隣の人々はこれを「結火上げ大会」と口にする。


「あちぃ〜」


夕暮れへと差し掛かり、日が山に腰を入れて浸かっていく。俺は湿気と熱気がこもった人波から外れ、波の行方を目で追いながら団扇うちわ片手に皆を待つ。


「おたま〜せ〜」


突然、波の脇から中学時代から変わらない独変的な待ち合わせ時での挨拶を口にしながら顔を出す涼哉。それと同時に、俺は涼哉へ返そうとした言葉を映る視界の先に奪われ、空いた口は閉じる事を忘れた。


それは波を進む周りの人の目線もその涼哉の姿に釘打ちになり、俺含め皆その姿に目を惹かれていった程。



艶纏つやまとい揺れる茶茜色の髪に全く引を取らない、全身を覆う極めて黒に近い紺の浴衣に男物では珍しいすそそでに小さくもいろどりを放ち、華やかさを強調させる細かい刺繍ししゅうが施されている。


「ちょ、先行かないでよ」


その後ろから凜然とした聞き覚えのある声。

息を切らし内を付けたひざに手を置き顔を出す、、、



「館...宮......さん...???」



俺はその非日常的な館宮さんの浴衣に髪留め、素足を通す下駄にまとめ上げられた一つ括りの髪。更には薄らと乗せた凛と美しさが前に出る、初めて目にした館宮さんの化粧姿に、思わず本人か疑ってしまう。もし、掛けている赤の眼鏡が無ければ、きっとすれ違っても疑いすらせず横を通り過ぎていただろう。これはそれ程までの変化と言える。


「どう?誘希ちょーー可愛いでしょっ」


更にその後ろから、口を開けて呆然とする俺に声を掛ける彼女。



それは俺が流れ的に胸に期待を寄せていた浴衣姿では無かったものの、初めて見る彼女の私服姿はとても俺の目には余り、されど飲み込むには時間が圧倒的に足りないものだった。



彼女の着る白のえりシャツが締める首元には瞳と同じ紺碧こんぺきの蝶リボン。いつもの緩い着こなしとつんけとした態度から、きちんと第一ボタンまで締めた彼女の着こなしに多少驚きつつ、その固さを和らげるように上から軽く羽織られたバーバリー・チェックの薄いアウター。色味全体を引き締めるリボンより少し濃い紺のカプリパンツ。


その一つ一つが初めて目にする彼女の姿。引き込まれても仕方が無い...



何かが俺の中で次第に胸を熱く打つ。



暮れ滲む夏の夜に一鈴の音が鳴ったと錯覚させる程に、腹元をで首元を突き抜ける心地良いそよ風にさらされる感覚。

それはいわば季節を忘れて芽を出した花のよう。



眩しくひかる若月色の揺れる髪。


まだ夕焼けの面影を感じる頬の色。


星空を映す碧い海の海面をすくって付けたような輝きを放つ、透き通りながらも奥底の見えない深みのある碧海の瞳。



その全てが心の時を早く刻む。



「お〜い、功樹〜?行くぞ〜?」


涼哉が俺を呼ぶ声。



はぁ...ほらね?やっぱり全然、時間が足りない。



「あっ、う、うん!」


俺は先を行く3人の背中を追って走る。






「...ねぇ、何でビーサン?」


出来るだけ人混みを避けながら向かう道中、俺は彼女にさっき会った時からずっと気になっていた事を口にする。


「え?普通じゃないのか...?」


「え?」

彼女のその返答に思わず俺は聞き直す。


「え?」

彼女もまた同じように聞き返す。


クスッと笑う涼哉と小さく呆れ息を溢す館宮さん。


彼女はその周りの反応に自分の足元に一度目をやり、顔を上げ呟く。


「え...だって未帆さんは何も」


あぁ...なるほど。その感じきっと未帆さん分かってながらも、それが可愛く見えてしまったのだろう。確かにまあ...理解できなくも、無い。『花柄のサンダルと彼女』うん...確かに可愛い。


「夏祭りに海水浴の気分で来てるの、あなただけかもしくは居たとしても幼児を卒業したばかりの可愛いらしい女の子ぐらいよ?」


そう言われ、彼女は立ち止って辺りを見渡す。


見渡した後、彼女はか細い声で悲しそうに呟く。


「...いない」


すると、彼女は次第に首から何かのメーターが上がっていくかのように顔を赤くさせ、今にも消えそうな声で...


「...恥ずい」


そう一言。


彼女自身相当恥ずかしかったのか、靴を脱ぎ捨てようとするのを皆で必死に止めてうながし、何とか彼女は手に持ったビーチサンダルに左足を通して、事は落ち着いた。




進むにつれ次第に増えていく夜屋台のにぎわい。



「あ、これ食べたい」


彼女がひとつの屋台の前で足を止める。


「ん?どれどれ?」


【カルパッチョムースサンド~胡麻和え仕立て~】¥600円


「...何これ」

「え?書いてるじゃん。カルパッチョムースサンドって」

「いや...そうじゃなくて。これ明らか出店場所間違えてるよね...」

「あっ、はい。1つで」

「もう頼んでるし...」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「はいよお待ち!」

「「ありがとうございます!」」


「涼哉も頼んだんだ...」


名前の通り、ムースされていてよく分からないが、恐らく海鮮であろう具材をタコスのような生地で挟み、醤油をかけて手に持って食べる。


「...いる?」

「え?」


一口食べた彼女がおもむろに尋ねる。

それに対し俺は至極当たり前な質問を返す。


「一口...?」

「ううん。全部」

「いいの?ありがとう。では頂き...ううん??全部...?」

「うん。全部」


俺は動揺して、食べかけあげるイベントで普通しない質問、一口or全部を聞いたのに対し、まさか後者で返ってくるとは思わず聞き返すが、それが聞き間違いでも無く...


「え〜っと、美味しくなかった...?」

「いや!そんな事は...ない!!」


味の良し悪しを聞くと、食い気味で否定する。


「...そっか。じゃあお言葉に甘えて頂くよ」

「お、おう!」


俺は心の真ん中でその味を察しつつも、彼女がかじった反対の角を齧る。


「(ん〜〜...ん?)えっ...」

俺は口に広がる味わった事のない風味に脳が刺激に襲われる。

「...うまい。うますぎて草」

「だ、だろ!?」

それは美味を超えた表現が必要な程に味わい深い逸品いっぴん。それ故に俺は普段私生活で使った事のない表現を語尾に添えた。

*【草】・・・「笑い」「面白い」と言う意味を表現する「w」。これを草に見立てて面白い時などに使われる。



「これ本当に食べないの...?」

俺はサンド片手にもう一度聞く。

「うん。お腹の具合がね」

「そっかぁ」


俺はサンドを手に再び歩き出す。




「あ、私これ食べたい」

今度は館宮さんが足を止めた。


【4種のフルーツうどん~松坂牛の切身盛り~】¥1980円


俺たちは先へと急いだ。






もう外は暗がり頂夜ちょうやへと差し掛かり、次第に人々の胸がはずんでく。それにともない、人の賑わいが密となって夜を掻き消す。



涼「ブルーハワイ」

栞「いちご」

俺「メロン」

館「黒蜜マンゴー」


俺たち3人はかき氷を食べながら、人波を離れた石段にて腰掛ける。



「そういやさ、功樹ってなんでずっと館宮さんの事さん付けなの?」

唇を青くした涼哉がふと徐に投げ掛ける。

「確かに...誘希と幼なじみなんでしょ?」

唇の血色が増した彼女が頷くように話に乗っかる。

「ん〜なんと言うか...癖ずいて抜けないって言うかぁ」

白いTシャツの首元を緑に染めた彼は本人だけ気付かないまま、首をひねらせて答える。

「別にそれがしっくりきてるなら、それでいいじゃない」

唇が墨と黄色の混色になった館宮さんは、凛と跳ね返すように言葉を返す。


「ふ〜ん。まっ、俺は全然いいんだけどさ」

涼哉は止めた手を動かし、かき氷を口に含ませて、何故か館宮さんの方を向いて答える。

館宮さんは口元を拭き浴衣の裾を払いながら立ち上がる。

「詩波くん。御手洗まで案内しなさい」

見下ろして命令口調で話すその姿は、どこかのご令嬢かと錯覚させた。

「えっ、さっき通って」

「案内しなさい」

涼哉が何か言おうとしたのを遮る形で館宮さんの圧がかかる。

「すぐ戻ってくるわ」

館宮さんがそう僕らに告げて歩き出すと、涼哉は渋々その場から腰を上げ、後を追って人混みへと消えて行った。



俺と彼女はかき氷を手に取り残され、人の波を眺めながらスプーンを口へと運ぶ。


「行っちゃったね...」

「そうだな...」



「「・・・」」



懐かしささえ覚えてしまったこの沈黙。それも今は気にせず、俺は全く別の事で頭を掛け巡らせていた。


右のズボンポケットに入った四角い箱。


そう、悩みに悩んで決めた彼女への誕生日プレゼント。


タイミングを探せば幾らでもあったのだろうが、中々ここといったタイミングが自分の中で無く、今もこうしてモゾモゾした状態が続いている。とわいえ、このまま続く沈黙を周りの騒音で誤魔化すのも良くない。何か、何か話題を...



「て、天気いいねぇ〜」

「夜にそれ言う人初めて...」


初手で最後の切り札を切ってしまう痛恨のミス。しかも使う時間帯をも間違える失態。俺は心の中で頭を抱えるも、気を取り直してなんとかもう一度踏み出す。



「お、美味しいね」

「...食べ終わってんじゃん」


空になった入れ物を見て、冷静にツッコミを入れる彼女。今の俺にはそれが余計辛い。


「えっと、えー...夏、だね」

「え、あぁ...うん、そうだな」


もうダメだ。もう無理。プレゼントの事で全然会話が思いつかない...


「ふっ、ふふ」


心が折れかけていたその時、突然彼女がかき氷を口に含めたまま笑い出す。


「え、え?」

俺はその突然の事に、笑う彼女の横顔を見て混乱する。


「ごめんごめん。いやさ、余りにも緊張してるのが伝わって来て」

彼女がそう笑い混じりの声で話した内容に、俺は一気に体に熱が駆け巡り、余りにもの恥ずかしさに顔を膝に隠した。


「もう、話せません...」

膝に埋もれた声に彼女の笑う声だけが耳に通る。


俺は彼女の笑う声を聞くにつれ、緊張の糸とでもいうのだろうか、それが切れたように吹っ切れ、顔を上げて彼女に物申す。


「笑いすぎ」

「ごめんごめんっ」

それでもまだ尚、笑いが漏れる彼女の口に俺は大きく息を溢す。



すると、彼女は俺の手を取り自分の胸へと当てる。



「え!?なに!??」

彼女のその突然な行いに、俺は身体がヒャッと浮くように動揺しる。何か聞くと、彼女はまだ笑いを引きったような表情で答える。



「大丈夫、あたいもちゃんと緊張してるから」




胸を撃たれるとはきっとこういう事を言うのだろう。今までの彼女からは想像もつかない言動。手から僅かに感じる、彼女の早く時打つ鼓動を感じれたのはほんの一瞬で、俺は自分の胸を打つ音に感覚全てを支配された。



俺は探していたタイミングを遂にこの時見つけたような気がした、その時──



甲高い鳥が鳴くような音が空へと駆け登って



消えた。



俺たちがその音へと目を向けたその時には


もう、


空一面に広がる、大きな一輪の花が低い破裂音と共に、暗かった空を盛大に照らしあげていた。


雑踏がザワザワと歓声を上げる中、俺と彼女はワンテンポ遅れて声を漏らす。



「すごい...」

「ね...」



ただそれだけ。声にしようかすら迷った程に圧倒された一瞬。



これから更に圧巻な火の花が空を照らすという時、彼女は立ち上がり



「ごめん。やっぱ、ちょっとお腹の調子良くないみたい...先、帰るね。あの2人にも伝えといて」



そう、言葉の最後にもう一度ごめんとだけ残して、彼女は帰っていってしまった。


それを俺が止めれる理由など無く、

ただ、彼女への心配と止めたいという自分勝手な思いだけがわだかまりとして心に残った。


とても美しく、夜空に広がり滲む花の音。


されど、それは

先の花程...目に焼き付くものでは無かった。





それから、彼女に送ったメールに返信は無く。1度皆で家まで尋ねたのだが未帆さんすら出てこず、後日館宮さんが送ったメールに「大丈夫。ごめんね」とだけ返信があったとのこと。そして勿論、渡し損ねたプレゼントも渡せていないまま、夏休みが終わりを告げた。





夏休み明けの登校初日。

担任が暗い面持ちでこう、皆に告げた。




図書室の事務員さんである、花咲先生が



亡くなった。と...







【ある日の番外編】



〜教室。お昼休みでの日常会話〜


龍円寺先生(うちの担任)


     [ ◯ ]

/♪〜〜〜♪〜♪♪〜〜\



生徒A「あれ?なんかこの曲聞いたことある」

生徒B「俺も!あれ〜、なんだったっけなぁ」

担任「ん?おーこれ『始まりの歌』じゃん」

生徒AB「そうそれ!!」

担任「しかもライブアレンジver。おっ!それに即興で歌詞で変えた時のライブ音源じゃん!!うわっ、今のハイトーンやばぁ〜」



生徒一同「「「「「ガチオタおった...!!」」」」」


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