日々の連続性は物語の形をとって意味となる(おさなごへの答え)

東の空に陽が昇り

小鳥が鳴き騒ぐという

小さな物語を知ったとき

「鳥の朝」という意味が生まれ……


中天に陽があって

猫が居眠りをするいう

呑気な物語を知ったとき

「眠る猫」という意味が生まれ……


夕暮れの赤い空に

赤とんぼが数限りなく舞うという

切ないような物語を知ったとき

「秋の赤いろ」という意味が生まれ……


物語たちは意味を生み続ける

意味たちはおさなごに教える

日々の連続する意味を


いつか

おさなごたちは少し大きくなり

生き続けるという物語を知る

それはいつか誰かの物語が

終わることを知ること


こどもたちは

残される意味を探すだろう

始まりをまだ覚えているうちに

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