もしもし、お隣さん

猫屋ちゃき

第1話

 風花ふうかは、少し前から声に悩まされていた。

 マンションの隣室から聞こえてくる男性の声に。

 はじめは、風花の生活音に対するお隣からの苦情かと思った。仕事から帰ると疲れ果てていて、缶チューハイ片手によく愚痴をこぼしているから、それがうるさかったのかもしれないと。

 でも、これまで風花自身は両隣のどちらの生活音も感じたことはなかったから、壁はそれなりに厚いはずだ。

 それに、聞こえてくる声は判然とせず、その上、響きが日本語ではなかったのだ。

 ドイツ語のような、ラテン語のような、独特の硬さを感じる言語に聞こえた。

 大学で第二外国語はフランス語を選択していた身としては、はっきり聞き取れてもお手上げだった。……検定は三級までしか持っていないから、たとえフランス語で話しかけられているのだとしても、理解できたとは思えないけれど。

 

 そんなわけで、お隣から声が聞こえてくるなあとは思いつつも、どうにもできないまま一週間近くが経過したある日。


『もしもし、お隣さん。壁の向こうの方。聞こえるだろうか』


 唐突に、壁の向こうから日本語が聞こえてきた。あきらかな呼びかけだ。

 ちょうど帰宅して、冷蔵庫から缶チューハイを取り出したときだったから、その声を聞いて驚いて缶を取り落としてしまった。

 風花は焦った。

 やはり、自分の日々の愚痴がうるさくて、その苦情だったのだろうかと。その上、お隣さんは風花に文句を言うために、日本語を習得したのだろうかと。

 そんなことを考えると返事をすべきなのか、するにしても何と返事をすべきか迷ってしまった。

 迷っているうちに、今度は壁を叩かれた。


『聞こえるだろうか。調整は完了したはずなんだが。聞こえているなら、壁を叩き返してほしい』

 

 生真面目な、ちょっぴり硬い声が呼びかけてきた。そして、きっちり同じ叩き方で三回、トントントンと壁をノックされた。


「……えっと、私、ですか? 聞こえます。聞こえてます」


 壁の向こうの人間が何かを確かめようとする様子が気になって、風花はつい、壁を叩き返していた。そのときには、相手の目的が苦情を言うことではないと、ほとんど確信していたのだ。


『よかった。……本当によかった! やはり、成功していたのだな! 長らく呼びかけていても反応がなかったのは、言語の調整が必要だったというわけか』

 

 壁の向こうの人は、何かを喜んでいた。静かで、知的な喜び方だ。でも、風花には彼が何に喜んでいるのかさっぱりわからない。わかるのは、どうやら本当に苦情ではなさそうだということのみ。


「あの、もしかして私、うるさかったですか?」  


 念のために、風花は尋ねていた。大丈夫そうとはわかっても、やはり心配だったのだ。


『いや、うるさくなどない。むしろ、そちらの声を聞き取るのに少々苦労しているくらいだ』

「そうですか。……よかったです。毎日、この壁にもたれて仕事の愚痴を言っていたので、もしかしてうるさかったのかなって心配だったんです」

『そうか。あれは仕事の愚痴だったのか。言語が違うから理解できなかったのだが、怒ったり悲しんだり、非常に情緒の乱れを感じさせる声の調子だとは思っていたのだ。働いていると、いろいろあるのだな』

「はい、そうなんです……うぅ、恥ずかしい」


 壁の向こうの人は、ちっとも怒っていなかった。それでも、言語の壁を超えて自分の愚痴の何となくの意味が伝わってしまっていたことが恥ずかしい。その上、ねぎらわれてしまった。ほっとしつつも、微妙な気分になる。


(うわぁ……お酒飲みながら愚痴ってたから、何を言ったかあまり覚えてないよ。でも、「課長のハゲー」とか言ったりメソメソしたりを聞かれたってことなんだよね……)


 壁に耳をペタリとくっつけた状態で、風花は悶絶した。冷静に考えると、恥ずかしすぎる。


『すまない。そろそろ時間のようだ。またさらに調整をして……』

「え?」


 恥ずかしがり、悶絶しているうちに、壁の向こうの気配がふとなくなっていた。

 これから壁の向こうの人と何を話そうかなどと考えていたからこその恥ずかしさだったのに。

 その相手がいなくなって、羞恥だけが宙ぶらりんになってしまった。


「……調整って、何だろう?」

  

 奇妙な言葉が気になったけれど、尋ねる相手はもういない。仕方なく、風花は床に落としてしまった缶チューハイとおつまみを胃に収め、シャワーを浴びてから眠りについた。



「お隣さんって、どんな人だろ?」


 一晩経つと冷静になって、そんなことを考える余裕が生まれた。

 思えば、隣に誰が住んでいるかなんて今まで意識した事がなかった。  

 今の部屋には社会人になってから暮らし始めたけれど、気にすることといえば防犯のことのみだ。女のひとり暮らしであることを気取られるほうが厄介だからと、両隣の部屋に挨拶もしていない。

 だから、これからもきっと誰が住んでいるかなど気にすることはないと思っていたのに。

 出勤準備を整えた風花は、いつもより心持ち早く家を出て、エントランスホールへ向かった。集合ポストを見れば、隣人の情報が何かわかるかもしれないと思ったのだ。

 外国人の(たぶん)、男性としかわかっていないのは何となく居心地が悪いから、ほんの少しでも何かを知ることができればと。

 

「……これって、どういうこと?」


 声がした隣室のポストには、ガムテープで目張りがしてあった。これは確か、空室のポストにチラシやダイレクトメールを入れられないための不動産屋の対策だと聞いたことがある。こうでもしておかないとあっという間に紙類で溢れて、大変なことになるかららしい。

 つまり、そんな対策がポストにされているということは隣室には今、誰も住んでいないということだ。

 それなら、昨夜、風花が話した相手は誰だったのだろうか。


「……」


 背筋がゾクッとして、風花はその場を足早に立ち去った。そのままそこにいたら、考えなくてもいいことまで考えてしまいそうだ。

 幽霊なのか、はたまた不法侵入者なのか。考えまいとするのに、心霊番組や人間怖い系の都市伝説を思い出してしまう。

(でも、おどろおどろしい幽霊って感じでもないし、かといって住むところがなくて勝手に入り込んでくるってふうでもない気がする。それにうちのマンションは一応、オートロックだし……)

 怖いという気持ちが一周回ったあとはそうして冷静になることができたけれど、結局あまり仕事に身は入らず、また課長に怒られてしまった。


『もしもし、お隣さん。聞こえるだろうか』


 そうして疲れ果てて帰り着き、玄関を開けたちょうどそのときあの声が聞こえて、風花は急いで靴を脱ぎ捨てて壁に走り寄った。


「聞こえてます! あ、あの、こんばんは」

『こんばんは』


 壁の向こうから聞こえてきたのは、理知的なあの声だ。

 上品で紳士的な話し方を聞いて、あわてていた気持ちが少し落ち着いた。聞きたいことがたくさんあったのだ。でも、落ち着いたおかげでそれをぶちまけずに済んだ。


「あの、お隣さんはどこにいるんでしょうか……?」


 悩んだ結果、風花はひとまずそう口にした。一番聞きたいことだし、おそらく一番大事なことだ。


『そうか。まだ、細かな説明をしていなかったな。隣と言っても、物理的に隣にいるわけではなく、位相を合わせ、交信できるようにしているとでも言うべきなのか』

「……つまり、お隣さんは違う世界の人ということですか?」

『そういうことだ。お隣さんが理解力のある方で助かった。私は魔術で別の世界へ行くことができないか研究していて、今はその前段階というわけだ』

「はあ……」


 正直、話の半分もわかっていなかったけれど、風花は何とか相槌を打ちながらお隣さんの話を聞いた。


 お隣さんの名前は、ダニエル。

 魔術師で、歳は二十五。魔術学院の研究室に籍を置きつつ、それだけでは食べていけず教鞭を取っているという。

 研究テーマは、時空の調整によって異世界との行き来を可能にできるか、ということらしい。

 まとめると、そんな感じだ。


「私の名前は、風花です。職業は会社員、歳は二十四です」

『そうか、フウカ。そろそろ時間のようだ。次はまた、もう少し長く交信できるようにする』


 風花が短い自己紹介をすると、制限時間になってしまったようだ。


「あの、ダニエル。おやすみなさい」


 間に合うどうか、一応声をかけてみた。


『おやすみ、フウカ』


 消え入りそうになりながらも、ダニエルの返事が届いた。

 ただそれだけのことに、風花の胸はぽっと温かくなる。

(久しぶりに、誰かに「おやすみ」って言われたな)


 そうして、風花とダニエルの奇妙な交流が始まったのだった。



『もしもし、フウカ。聞こえるだろうか』

「聞こえるよ、ダニエル。今日もお疲れ様」

『お疲れ様……? フウカの世界では、他者の疲労をねぎらう言葉があるのだな』

「そうだね。でも、今はそんなに深い意味はなくて、挨拶みたいなものかな」

 

 そんな、言語や文化の違いを感じる会話をしたり。


「それでね、そのあと課長が……」

『その課長という者は、課を管理する立場としての能力を有していないように思えるのだが』

「そう! 有してないの!」

『無能な上、癇癪持ちの下で働くのは大変だな』

「まったくだよー」


 仕事の愚痴を聞いてもらって、ダニエルの論理的な酷評を聞いてすっきりしたり。


『今日は竜の渡りを見たんだ! 砂竜の群れだったから派手さには欠けるが、やはり美しかった』

「竜? 竜の渡りって何?」

『そちらの世界には、竜はいないのか。渡り鳥が季節に合わせて移動するように、世界から世界へ移動する竜もいるんだ』

「じゃあ、私の世界にもいつか来るのかな。見てみたいなあ」

『ああ、見せてやりたい』


 ダニエルの世界の不思議な生き物の話をしたり。



 最初こそ、「異世界って何?」とか「魔術なんてあるの?」なんてことを考えていた風花だったけれど、日々壁越しにダニエルと交流していくうちにそんなことは気にならなくなっていた。

 家に帰ってから誰かと、ダニエルと話をできるのが楽しい。

 知性を感じさせる穏やかな声を聞くのが心地良い。

 そんなふうに思って、気がつくと一日の終わりの癒やしになっていた。



『そういえば、フウカという名前はどういう意味なんだ? こちらの世界では、聞かない響きなんだが』

「風の花って書くの。雪って意味よ。氷の結晶が集まって大きな雪片になるでしょ。それが風に舞う様子が花みたいって意味なんだって」

『風の花か。美しい表現だな。雪が降ると憂鬱だと思っていたが、これからはフウカの名前の意味を思い出して、雪の美しさを感じられそうだ』


 いつの間にか、そんなダニエルの何気ないひと言に胸がときめくようになっていた。



 そんなある日のこと。

(……何か、めちゃくちゃ身体が熱いし、うまく息が吸えない感じがする)

 朝から感じていた違和感は少しずつ大きくなっていき、仕事を終え帰宅する頃には、風花はボロボロになっていた。

 何とかメイクを落として部屋着に着替える頃には体力は尽きかけ、倒れるようにベッドに横になる。


『もしもし、フウカ。聞こえるだろうか?』


 ベッドに倒れると意識を失ったように眠っていたから、夢うつつの中でその声を聞いた。

 いつもと同じ、穏やかなダニエルの声だ。その声が弱った身体に沁み入るようで、風花は何だか泣けてきてしまった。


「……聞こえるよ、ダニエル。でも、私、風邪ひいちゃったみたいで……ごめんなさい」

『フウカ? ひどい声だ。大丈夫なのか?』

「うん……寝たらよくなる。……ごめんね」


 ダニエルは研究のためにこうして壁越しの会話をしているのにと思うと、申し訳なさが募ってくる。自分はただ楽しんでいるだけだけれど、彼にとっては立派な研究なのだ。交信相手がこうして使いものにならない日は、それだけ研究が滞ってしまう。そう考えて、風花は申し訳なさに凹んだ。

(ダニエル、がっかりしたかな……)

 ふっつりと、壁の向こうから声は聞こえなくなった。

 それがまるで、ダニエルとなつながりが絶たれてしまったように感じられて、つらい。

 冷静な頭ならそんなことはないとわかるのに、風邪で弱った心と身体では、そんなふうに考えてしまった。

 それから夜半にかけて、風花の熱はどんどん上がっていった。

 歯の根が合わないほど、激しく身体が震える。それなのに口の中や眼球は煮えるように熱くて苦しい。

 本当ならもっと布団を重ねたほうがいいことも、何か飲んだほうがいいこともわかっている。でも、あまりに苦しくて、身体を起こすことさえままならなかった。

(……朝まで寝て、それでも無理だったら救急車を呼ぼう。……ううん、だめだ。風邪くらいで呼んじゃ。それなら、誰か友達? でも、みんな働いてる……うつしたら大変だから、だめだ……)

 頭は冷静に働かずとも、自分がわりと命の危険に瀕しているということはわかっていた。誰か助けを呼ばなくてはいけないということも。

(病気のとかにひとりぼっちって、つらい。……ダニエルが本当にお隣さんだったらよかったのに。そしたら、助けてって言えたのに……)

 

 そんなことを考えていたからだろうか。

 風花は、ベッドを据えつけている壁の足元のほうが、突然光りだす夢を見た。

 大きな、長方形に光っている。まるで、ドアみたいだ――そう思ったとき、本当にそこはガチャリと音を立てて開いた。


「フウカ。遅くなって、すまなかった」


 突然出現したドアの向こうから現れたのは、すらりとした男性だった。彫りの深い、ひと目で外国人とわかる男性。整った顔に、銀縁の眼鏡がよく似合っている。

 その姿は、声と話し方から風花が勝手に想像していたダニエルの姿の通りだった。


「……ダニエル?」

「そうだ。風邪と聞いて、急いで駆けつけた。薬と食材はすぐに確保できたのだが、こちらに来るための魔術に手こずってしまって……まだ調整中ゆえ、壁に穴を空けるという暴挙を許してほしい」


 焦った様子でダニエルはまくしたて、言い終わると眼鏡を片手でクイッと上げた。頭の中で、何となく想像していた仕草だ。それを実際に見ることができて、風花は嬉しくなった。


「ううん、いいよ。……ありがとう」


 あわててやって来てくれたことが、とにかく嬉しい。壁越しに会話をするのがやっとだと思っていたダニエルが今、目の前にいるということも。


「食べやすいものを用意してきた。味の保証はできないが……何か、食器はあるか?」


 本当にあわてて来てくれたのだろう。ダニエルは鍋ごと持ってきていた。中身はお粥だろうか。さすがに手づかみでは食べられない。


「あの、あっちにスプーンとかあるから。あと、冷蔵庫……四角い箱の扉を開けて、お水を取ってきてもらっていい?」

「わかった」


 風花がよろよろと指さして頼むと、ダニエルは無駄のない動きでキッチンスペースに向かった。そこで少し悩んでから汁椀とレンゲとミネラルウォーターのペットボトルを持って戻ってきた。


「……あったかい」

「そうか。保温の魔術をかけておいてよかった」


 汁椀にお粥をよそうと、ダニエルは鍋を抱えてじっと、風花がそれを食すのを見守ってくれていた。ただ、それだけのことがすごく嬉しくて、ちびちびと食べながら、風花は自分の身体に力が戻ってくるのを感じていた。

 お粥は米を炊いたものではなく、パンを牛乳でほんのり甘く煮たものだった。優しい甘さが身体に沁みていき、汁椀を一杯空にする頃には、少し楽になっていた。


「ダニエル、ありがとう。……来てくれなかったら、もしかしたら危なかったかも」


 用意してもらっていた異世界製の苦い薬をミネラルウォーターで何とか飲み干すと、ダニエルは目に見えてほっとした。

 銀縁眼鏡が似合うクールな顔立ちなのに、そう言った顔はとても優しくて柔らかくて、それを見た風花の胸はキュンとなった。

 でも、こんな風邪をひいた姿でダニエルを前にしていると思うと、悲しくなってくる。


「ダニエルに会いたいと思ってたけど、会えて嬉しいけど……こんなボロボロじゃないときがよかったなあ……」


 ぽろりと本音がこぼれると、涙も一緒になってこぼれた。

 こうして目の前にすると、改めてわかる。

 壁越しの声に、日々惹かれていっていたのだと。ダニエルのことが好きなのだと。

 だからこそ、会えた喜びと、きちんとした状態で会いたかったという悔しさがないまぜになる。

 一度こぼれた弱音と涙は、次々あふれて止まらなくなる。

 けれど、そんな風花を見ても、ダニエルの柔らかな表情は変わらなかった。それどころか、より一層優しくなる。


「私はむしろ、こんなふうにフウカの心が弱っているときにそばにいられてよかったと思う。壁越しでは、こうして看病することも、涙を拭ってやることもできなかったからな」


 そう言って、ダニエルの指がそっと風花の涙を拭う。それから、優しく頭を撫でた。


「身体が弱ると心も弱る。今は、ゆっくり休みなさい。明日から、またいろいろ始めたらいい」

「……? おやすみなさい」

「おやすみ」


 よくわからなかったけれど、ダニエルの優しくて穏やかな声は不思議な強制力があり、風花はそれに素直に従った。そうすると、あっという間に眠気ざしてくる。

 眠りについても、あの寂しさや焦燥感のようなものはわいてこなかった。

 ダニエルがそばにいてくれるという安心感に包まれて、風花は朝までぐっすり眠った。


 そして、朝。


「おはよう、フウカ。何か食べられそうか?」

「……おはよう……ダニエル!?」


 目覚めると、ダニエルがキッチンに立っていた。そして、当たり前のように何か作っていた。


「寝ている間に、調理場の使い方を学ばせてもらった。簡単なものなら作れるが、何か食べたいものはあるか?」

「どうして、いるの……?」


 ごく自然に自分の部屋の中にダニエルが立っているという事実に、風花は嬉しいと同時に驚きを隠せない。

 そんな風花に対して、ダニエルは眼鏡をクイッとして笑った。


「せっかくこうして異世界との入り口を繋げることができたんだ。簡単に閉じるわけがないだろう? 今日から、共同生活だ。よろしくな」

「よ、よろしく……」



 こうして壁越しの奇妙な異世界交流は、ふた部屋続きの奇妙なルームシェアへと発展したのだった。

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