第2話 すごいサイト

「ねえねえヨーコ聞いて」

私は、ヨーコの部屋に遊びに来ていた。

彼女は昔からの親友で、例のすべてが100円で買えるお店について相談しに来ていた。

こういう相談は彼女にするのが一番良い。

彼女はPCなどに詳しく、ぷろぐらみんぐ?というのもやっているらしい。


「どうしたのハル?」

ヨーコが私に聞き返した。

いつも放課後彼女の家に来て遊んでいる。ママが返ってくるまで一人で家にいるのは寂しいからだ。

私は話を続ける。


「昨日すごいサイトを見つけたの!」

私は切り出した。

そう、あれはすごいサイトだった。

欲しい物がすべて100円のお店。


もしかしたら詐欺なのかもしれない。

しかし女子中学生のわたしの知識では何が詐欺で何が詐欺じゃないのかよくわからない。


「すごいサイト?エッチなやつ??」

ヨーコは目を輝かせていった。

彼女はそういうところがある。

男子がいない空間ではこういうジョークも言うのだ。


「違うわよ!」

私は否定した。

もちろん彼女もわかっているはずだった。

へっへっへと彼女は笑っていた。


「どんなサイト?」

ヨーコは私に聞いた。

ちゃんと軽口を叩きながらも話を進めてくれるのだった。

そういう優しいところが彼女にはある


「私が欲しかったmacとペンタブレットが100円で買えたの!」

私は興奮気味に言った!

そして、バックの中から昨日とどいたmacを取り出した。


「それは、めちゃくちゃ怪しいわね。それ明らかに新品だし」

ヨーコはそういった。

それは私もわかっていた。

彼女はこういうネットのことにも結構詳しい。


中古を売買するフリーマーケットみたいなアプリがあって、壊れてるものがそのぐらいの値段で取引されてるというのを聞いたことがあるけど、そういうものとも違うみたい。


「そうよ!ちょっとそのサイトのURL教えて!私が確認してあげる」

ヨーコは続ける。

そしてスマホを取り出し、URLをLINEで送って!

と言った。


「ここだよ!」

私はすぐにすべてが100円で買えるお店のURLを貼って、ヨーコに送った。

そうすると、そのURLはタップできるリンクという形に変化した。


「どれどれ」

ヨーコはすぐに確認して、そのURLをタップする。

そして、ブラウザが立ち上がり、そのページを表示しようとする。

しかし、いつまでたってもそのページはひらかない。


「見れた?」

私はヨーコに聞いた。

早く見てほしい。

そのサイトが怪しいサイトなのかどうか、彼女に確認してほしい。


しばらくしてから彼女はとあることに気がついた。


「え、そのサイトないけど?」

ヨーコは私にそう言った。

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