第24話 入学式

ようやく入学式だ。これまでの間、海斗は深層意識領域で刀たちとの鍛錬をずっとしていた。神創神明流の型のオリジナルVer、魔力を刀に纏わせるなど、新技など様々なことをやっていた。師匠からの言い伝えで魔力維持と魔力操作は必ずやれとのことをしっかりと守りそれらのことも重点的にやっていた。


(海斗) 「よーやく入学式か。長かったような短かったような。」

(光月) 「マスター。まだ受かっているか分からないんですよ。」

(黒夜叉) 「光月!主が受かってないなど有り得ないだろ。」

(海斗) 「まぁまぁ、2人とも落ち着けよ。光(ひかり)の言う通りだよ。でも、落ちたってことは無いでしょ。あの感じ的にね。」

海斗は少し笑みを浮かべつつ永劫学園に向かった。


永劫学園に着くとすごい人だかりになっていた。合格発表を待っている人達やその親族たちでソワソワした雰囲気だった。


(永劫学園講師) 「今から、この校舎中央に魔法印字で名前が浮き上がります。SクラスからCクラスまで発表があります。名前がなかった方は今回は残念な結果ということになります。速やかにそして迅速に行いたいので名前のなかったものは永劫学園からすぐに出ていただけるようにお願い致します。それでは中央をご覧下さい。」


講師がそういうと白い魔法印字がでてきて上からSとずらずらと名前がでてきた。

海斗の名前はというと、

(海斗) 「よし、とりあえず第1段階クリアかな。それにしても一番最初に名前が出るなんておれもびっくりだな。」

Sクラスの一番最初に名前がでてきたのだ。そして、魔法印字がすべてで終わるタイミングで目の前に制服と思われる服が飛んできたのだ。すごく粋な計らいと共にいい演習でもあった。


(永劫学園講師) 「今、合格者の手元には制服が届いたと思います。男子は左に女子は右に行ってもらい着替えるスペースがありますのでそこで着替えてから大聖堂に移動してください。受かった方々。おめでとうございます!」

そういうと、永劫学園から花火が打ち上がった。すごくお金がかかっているんだなとも思った。

そんなことを考えていると海斗の方に、

(子爵の息子) 「なぜ、お前みたいな平民がSクラスの最初に呼ばれるんだ!おかしいだろ!これは正当なことではない!」

貴族の男がそう言ってきたのだ。

(海斗) 「すいません、これは俺の判断ではないんで永劫学園の講師の方に言っていただいてもいいですか?」

海斗は丁重にかわしたつもりだったが、相手には挑発に聞こえてしまったらしく

(子爵の男) 「なめやがって!お前より強いことを今ここで証明してやる!」

そういうと貴族の男は海斗に詠唱を開始した。

上級魔法の詠唱をして、

(子爵の男) 「くらえ!ファイヤエボル!」

海斗は遅すぎる詠唱と弱すぎる魔法に戸惑いながらも対処しようとした時、

(クリス) 「やれやれ、毎年起こるんだよねこういうの。そして今回は僕が出番って訳か。聖剣エクスカイナ、彼の者の魔法を打ち消せ。光武閃一の太刀。」

そういうと、一瞬にして魔法が切られ塵となった。

(クリス) 「やぁ!また会ったね、カイトくん。入学おめでとう、と大丈夫だったかい?」

聖剣第4項エクスカイナを所持し、この学園の3年の魔力科トップのクリス・アズヴォルドがやってきたのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る