第11話 中立都市アルカナ

あれからは滅多なことは起こらず、およそ2週間をかけ中立都市アルカナに到着した。


(海斗) 「うわー、すっげー。ここが中立都市アルカナか。東の国とは大違いだ。」

(アイナ) 「さすが中立都市アルカナです。家の佇まいまですごく綺麗。でも、もっとうるさい街なのかと思いましたけれど、すごく優美ですね。」

(海斗) 「いやー、圧倒だねほんとに。」

(アイナ) 「ごめんなさい、かいと。私、行かなければならない所がありますのでここで。」

(海斗) 「おう。ありがとう!楽しかったよ!また入学テストまで。」

(アイナ) 「はい、また。」


アイナは1人で街を歩いていった。

アイナは美人過ぎる容姿のためアルカナで中々の注目度。それに比べて海斗はというと。全身真っ黒、それに髪の毛は白よりのグレー、腰には刀。完全にういている。


(海斗 心) 「いやいや、そんな嫌そうな目で見られても。東の国の格好よりかはマシでしょ。」

と、少しばかり悲しくなった。


《周りの反応》

「え、すごく美形。あれって東の刀ってやつよね。もっと特徴的な服装って聞いてたけど全然普通じゃんね。ていうか、普通にかっこよくない?」



海斗はアルカナについてたらじーちゃんに言われた所に行かなければならないのでそこに向かった。

永劫学園の隣にある協会だ。


(海斗) 「うわ、すげーな永劫学園。ここに通うことになるのか俺わ。」

永劫学園はとても大きな校舎で街全体を見てもなかなかの大きさを誇っている。

その隣にある協会の扉を開けた。


(海斗) 「すみません。教主 アレキサンドライト様からここを言い伝えられたのですが、どなたかいらっしゃいませんか??」


(??) 「おっと、すまぬね。あぁー!貴方が宗一郎様のお弟子さんですか。どうぞ、奥の方に。おっと、名前を申し上げるのが遅れました。私はカインハウンド協会、教主のカインと申します。どうぞよろしくお願いします。」

(海斗) 「カインさんですか。俺は天鍔海斗です。こちらこそよろしくお願いします。」

(カイン) 「アレキサンドライトからは聞いております。入学テストを受け、合格し、宿舎生活になるまでの間、お部屋は好きなだけお使いください。ご飯のときなどはお呼びしますのでどうぞゆっくりなさって下さい。」

(海斗) 「すみません、カインさん。ご贔屓にして頂いてありがとうございます。お言葉に甘えてゆっくりさせていただきます。」

(カイン) 「いえいえ、アレキサンドライト及び宗一郎様のお弟子さんとなればこの位のこと。」

(海斗) 「やっぱり、師匠は有名なんですか?」

(カイン) 「宗一郎さまは協会においてとても重要な方なのです。いえ、恩人と言った方が宜しいですかね。」

(海斗) 「やっぱ、師匠はすごいや。改めて尊敬するね。」

(カイン) 「やはり、宗一郎様のお弟子さんとあってとても礼儀がいい。ここがお部屋です。ゆっくり為さってください。」

(海斗) 「はい、ありがとうございます。」

カインは案内をすると協会の大聖堂にもどっていった。

(海斗) 「協会内も広いけど、部屋もすげー広いな。なんか、俺なんかのため申し訳ないね。」

刀をおろし、コートを脱いでソファーに座った。


(光月) 「マスター。意識の中にお入りになって下さい。」

(海斗) 「おう、了解。」

海斗が2本の刀を握ると、黒夜叉と光月がたっていた。

(黒夜叉) 「だいぶ、お早くこの世界に入れるようになりましたね。」

(海斗) 「まぁね。1年間みっちり練習したから。」

(光月) 「ここで、いいお知らせと、悪いお知らせがあります。どちらからお聞きになりますか?」

(海斗) 「いいよ、どっちも話して。」

(光月) 「はい。では、良いお知らせから。中立都市アルカナに聖剣使いがいらっしゃいます。なかなかの手練だと思われます。そして、悪いお知らせが、盗賊を捕縛した際に何者かに見られていました。そのものと同じ魔力を感じるものがこの中立都市アルカナにもはいっていったことが分かりました。」

(海斗) 「そっか。ありがとう。悪い知らせは一旦おいておいて、聖剣使いっていうのが気になるね。なかなか面白いことになってきたかもね。」

(黒夜叉 光月 心) 「主、何か楽しそうですね。」


そうして、中立都市アルカナについてすぐに海斗は刀との意識空間に入り、そのまま寝付いた。

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