第2話 14歳成人の儀

〜4年後〜


海斗は14歳となり成人の儀式を行う年になった。

人間族では成人が14歳とはやい。そして教養をうけるもの、仕事をするものにわかれる。

基本的に魔法適正と魔力適正があるものは教育を受け、治安部隊や聖騎士の下部組織にはいるなど様々である。これは東の国でもそうである。


しかし、師匠は海斗はいかなくていいといった。


(海斗) 「師匠、なぜ僕は成人の儀にいってはダメなのでしょうか。まだまだ未熟ですが僕は自分のステータスを知り、今よりもっと鍛錬をつみたいのです。」

(師匠) 「仕方ない。ついてきなさい。」

師匠は外にでてしまったため、海斗はついて行くしかなかった。その間、一切言葉をださず、ただ坦々に道を歩いた。

着いた先は少し寂れた東の国ではあまり見られない外観のものだった。

(師匠) 「ここは知り合いの協会じゃ。ここでなら成人の儀式を行えば良い。しかし、ステータスは見せるでない。わかったな。儂や教主以外、そして信頼のできる奴が出来た時その子たちに見せるのじゃ。いいか。」


そして、師匠は協会の外で待っていることになった。1人で協会に入り、目の前に教主様がいたので一礼をした。


《教主 アレキサンドライト》

(教主) 「はじめまして。私はアレキサンドライトと申します。宗一郎様のお弟子様の海斗様でお間違いないでしょうか?」

(海斗) 「はじめまして。師匠はそんな名前だったんですね。はじめて知りました。弟子の海斗です。今日はよろしくお願いします。」

アレキサンドライトは綺麗な白い髪の毛で長く、美しい存在だった。しかし、なぜこんな山奥に住んでいるのか不思議にも思った瞬間でもある。

(教主) 「では、早速ですがステータスと貴方様のユニークスキルを神から与えて頂きましょう。ルミーナ・シャイン」

アレキサンドライトが唱えると知らない世界に飛ばされた。


(??) 「よう、久しぶりだな。海斗。あ、お前は覚えてねーのか。まぁ、いい。お前にこの力を戻す時がきた。返すぜ、聖騎士[パラディン]の力を。」


そうすると神と思われるものから力を貰い海斗は目を覚ました。何が何だか分からない状況が続く中、一つだけ思い出したことがある。


6歳の頃にはじめて刀を握った時にじーちゃんにはじめて稽古をつけてもらえることが嬉しくて魔術の勉強だったり魔法を使う練習をしてて、その時におれの魔力が暴走して倒れたんだっけな。たしかその時に助けて貰った気がするんだけど全然思い出せない。そんなことを考えているとアレキサンドライトがすごい目で前を見ていた。

前には天鍔海斗のステータスが表示されていた。


ステータス


天鍔 海斗 (あまつば かいと)

種族 超人間族(ハイヒューマン)

魔力適正 S 無属性

魔法適正 S 雷属性 氷属性 光属性 闇属性 幻属性


ユニークスキル 聖騎士【パラディン】

魔眼【幻術・瞳術】

閃光瞬神【しんそく】

無詠唱


自分でもステータスをみてさすがにひいた。

そして師匠が街中にある成人の儀のある場所に連れていかなかった理由がわかった。

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