才能

けんはる

才能

私には小説を書く才能がないのだろう

アイディアは思い付くのに

文章として表すことができない

書けたとしても

きっと一般向けでは無いだろう

異世界物やVRMMO系を書いて

読んでくれる人はたくさん居る

だけどそれは

私の小説というより

ジャンルで見てくれているのだろう

どんな拙い小説だったとしても

そのジャンルを読んでいる一定数の読者はいる

私には長文の連載を書いていく才能がないのだろう

初めのうちはどんどん書いていけるが

ある程度のところで筆が止まってしまう

勿論、頭にはアイディアがあるが

それをどのように構築していけば

面白いのかわからない

だから

筆が止まる

誰も期待をしてないのかもしれない

私には人が面白いと思える小説を書けない

他の人の小説を読んで

こんなに面白い小説を書けないと思った

だからといって

面白い小説を書ける才能が欲しいのかと問われたら

欲しいとは思わない

なぜなら

その才能を与えられたとしても

きっと自分では

手に余ってしまうから

それなら

小説を書く才能がないまま小説を書くことが

最も自分に合っている

そう信じたいし

それで良いのだと思いたい

他人は何を言ってるのか

わからないと言うかも知れない

だけど

それが私という才能がない人間のプライドなのだと思いたい

ちっぽけで意味のわからないプライドだが

私はそのプライドを大切にしたい

私には小説を書く才能がないのだろう

だけど

この先もきっと小説を書いていくだろう


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才能 けんはる @kenharu

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