第9話 お姫様ダッコしてェ……✨👄✨💕

「ねぇ、ルー。お願いがあるの✨😍✨💕」

 潤んだ眼差まなざしで七瀬に見つめられると胸がドキドキしてしまう。


「な、なに 😅」


「お姫様ダッコしてェ✨🥰✨💕」



「え……🙄」お姫様ダッコか……。

 出来るのかな。

 


 今まで、一度も女の子をかかえ上げた事がない。今ひとつ自信がないけど。



ちいさい時から夢だったの。

 王子様に、お姫様ダッコされてベッドへ運ばれるのが。可笑しいでしょォ✨🥰✨✨」



「そんな事ないよ」首を横に振った。


 これは是が非でもお姫様ダッコしなくては男がすたる。



「あァ、でもダメか……」

 七瀬は諦らめた様子だ。

 


「どうして。僕が王子様キャラじゃないから」


「ううン、だって私…… ほら重いじゃん」



「いや平気だよ」

 七瀬に恥をかかせないためにも、お姫様ダッコしなくてはならない。


「じゃ、僕の首に手を回してェ」



「うん」

 七瀬が抱きつくと僕は両腕で彼女をかかえ上げた。









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