弟子を探す事に

キンコンカンコン!


俺は輸出する武具を鍛錬していた。


「ふう」


「お連れ様です。フェイ様。ですがいくらなんでも根を詰めすぎです。もう少し休まれてはいかがでしょうか?」


 ソフィアはそう心配する。


「それもそうだが、俺の身体はひとつしかないからな」


 量産品の武具とはいえ、俺の体力も時間も有限の資産だ。どうしても限界というものが出てくる。


「そうだ! 俺の身体はひとつしかない!」


 俺の頭の中にあるアイディアが出てきた。


「どうかされましたか? フェイ様!!」


「何も俺が作る武具でなくてもいいんだ! 諸外国が求めているのは質のいい武具、製品だ。俺が作っているという事はあくまでもその品質を保証しているに過ぎない」


「つまり、どういう事なのでしょうか?」


「俺以外に、俺の技術を教えればいいんだ。そうすればいずれは腕のいい鍛冶師になれる。そうなればもっと武具を量産し、他国に輸出する事ができるはずなんだ!」


「なるほど! 流石フェイ様です! 名案です!」


「そうなったらとりあえずは弟子になれそうな人物を探そう!」


「はい!」


 こうして俺達は弟子を探す為に行動を始める事にした。

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宮廷鍛冶師、贋作しか作れないと追放されたが実は本物の聖剣や魔剣を鍛錬できていた~俺の代わりが見つからずに困り果てているらしいが、もう遅い。エルフの皇女に溺愛された鍛錬ライフが最高に楽しいので~ つくも @gekigannga2

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