第43話 一人目のお客さん

私は、それからレティ様とまったり日常的な話を夕方になるまでした。今日は、色々合ったけど良い一日だった。明日から、お店を本格的に始めるんだ。早く寝なきゃなと思い、足が自然に早くなった。


「明日から、本格的に始まりますね。ツキノ様」

「そうですね。今日は、身内だけみたいなものでしたからね~」

「我々も、出来る限りサポート致します。」  

「ありがとうございます。心強いです」


確かに、自分の店となると一人では出来る事が限られるけれどみんながいればやれることは広がるしとても助かる。ここで出来るだけ頑張ろう。私がいつどうなるか分からないんだから…


「ツキノ様、お部屋に着きましたよ」

「あ、すいません。ありがとうございます」

「どうかいたしましたか?」

「いえ、少し考え事をしてただけです」

「そうですか、力不足かもしれません行き詰まったら私たちにお話しください。もしかしたら力になれるかもしれません」 

「その時は、お願いしますね」


そんな会話をとりあえず考えることはやめ、やることを済ませた後、私はすぐにベットに入った。今日は、いつもより疲れていたのだろうすぐに意識は飲まれた。



◇◆◇



部屋にある小窓から朝の光が差した。あの眩しさで私は目を覚ました。今日から本格的に頑張らなきゃいけない…気を引き締めていこう。


「ツキノ様、おはようございます。今日からですね。」

「はい!お客さんが来てくれるか不安ですが…」

「大丈夫ですよ!きっと開店前から待ってる人たくさんいます!」

「そうですかね…でもやれることを精一杯やってきます!」


レーナさんたちから応援を貰って少し前向きになれた気がする。今日から頑張ろう。


「もうそろそろ、行きますか?」

「はい。お願いします」


そう言って部屋を出て、お店のある場所まで向かった。王城を出てからそう時間が掛からない場所に作ってもらった。少し歩くとお店が見えてきた。お店の近くに誰かがいるみたい?お店の前を行ったり来たりしてる…?


「あの…私のお店に何か?」

「あ、このお店の方ですか…?」

「はい、そうですけど」

「王妃様が来たって聞いたんですけど本当ですか?」

「本当ですけど、」

「本当だったんだ…あの私これだけしかないんですけど切ってもらえませんか…」


そう言って見せた手の中には銀貨10枚より少ない7枚だった。本当は、足りないから切ってあげれないんだけど出来るだけ色んな人切ってあげたいから


「いいですよ。お店今空けるので入ってください」


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