第17話

『お願いだよォ~~……😣💦💦💦

 もう我慢できないからァ~』

 マリは泣くように叫んだ。



《バァ~カ❗❗ ババァ~を手懐てなずけるまで我慢しろッて、言ってんだろ❗❗》

 


『無理だよォ~ーー……😣💦

 もッ、もう逝ッちゃうからァ~…』



《はァ~…、マリォ~❗❗

 ふざけてんのかァ~……❗❗ 俺の命令を聴かないで、どこによ》



『ニャォ~ン……✨👄✨』

 まだアリスは仔猫の真似をし、真っ赤な唇をマリのモノに近づけた。



『あゥ……😲💦💦』

 気づいた時は二人の唇が重なり合っていた。

 


『ゥ…、ン……✨💏💦💦』

 マリにとっては生まれて初めての口づけだ。 



 痺れるみたいな甘美で蠱惑こわく的な匂いが彼の鼻孔を刺激した。



《おい、マリォ~~❗❗ 何やってンだ❗❗》

 タカが問いただした。



『ニャォ~~ン……✨👄✨✨』

 アリスは仔猫の鳴き真似をし、勝手にスマホの通話を切った。



『あ……😳💦💦』



『フフ……、もう我慢できないンでしょ。

 チェリォ~✨👄✨💕』

 アリスは妖しく瞳を輝かせ、さらに激しく腰を踊らせた。




『あ、あァ~…😣💦💦 ダメェ~ーー……

 アリスさァァ~~ン……

 イッ、ッちゃうゥ~ー……』

 堪らず、マリは全身を強張こわばらせ、欲望の白いエキスをパンツの中へ暴発してしまった。




『あ、あ、ああ、あ、あァ~…😣💦💦💦💦』





 かすかに、蝉の鳴き声が聞こえた。





 この夏、童貞チェリーボーイのマリにとって、生涯一度の体験が待っていた。









∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆



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