第13話

「あっ、あのぅ?琉愛さ、ん?」


「えっ、あっ、えっ?あれ、まさか、私、声に出てた?」


「どこを言うのかわかないですけど、『犯したい』とは言ってました」


「ひっ、嘘、えっ、いや」


と琉愛は膝を抱えてうずくまってしまったんです。


「琉愛、裸のままだと、風邪引いちゃいます」


「でも、でもぉぉぉぉぉ!!」


「とりあえず、バスタオルを巻いてください!」


とバスタオルを渡しました。一応、僕も巻いておきましょう。慰める必要があるかもですし。


「琉愛、立ち上がってください、早くお風呂入りましょう!」


「いやぁぁぁぁぁぁ!」


「駄々っ子にならないでください!」


「でもぉぉぉ、穴があったら入りたいぃぃぃ!」


「水に流しますから!だから、お風呂に入りましょう!」


「なに、お風呂と水でいい感じにダジャレ作ってるのよ!」


狼狽してるくせに、ツッコミは鋭いんですね。


「でも、私がそういう子って思ったんじゃないの?失望したんじゃないの?嫌いになったんじゃないの?」


「そんなの嫌いになってたら、僕琉愛のこと好きになってないですよ!」


「ほんと?」


「ほんとです!僕、琉愛がたぶん思ってるよりずっと前から琉愛のことが好きだったんです!そんなのでは嫌いにならないです!」


そう、僕は琉愛のことを小学生の頃から好きだったんです。幼馴染としてずっと遊んでいて、その好意は友情的なものから恋愛的なものに変わっていました。それも知らぬ間にと感じでした。

と思いにふける前に、早く入らないと、寒くなったきました。

と、琉愛を見ると、涙を目に貯めながら、僕に縋り付いてきた。


「ほんと?ほんと?ほんとなんだよね?」


「ほんと、ほんとですから!だから、寒いから、早くお風呂に入りましょう!」


琉愛は一転、顔が明るくなって


「じゃあ、入りましょう!」


とお風呂場へと駆けていった、僕の手を掴んで。

まあ、でも、僕もちょっと思ったから


「同罪ですね」


「ん?なんか言った?」


「んいや、なんもないですよ」


「ふーん、それならいいや」





こんなこと現実であるかどうかはしらないです。

想像で書いてます。

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