リスクの町角(140字小説)

塩塩塩

リスクの町角

保育園で大人達が無邪気に走り回っていた。

園長の男が言った「全て親に雇われたスタントマンです。

大事な子どもが怪我をしてはいけませんからね。

本物の子ども達は親元にいます」

男は続けた「かくいう私も園長のスタントマンです。

人命を預かるのは危険ですから」

私を含め、この町に本人はいなかった。

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リスクの町角(140字小説) 塩塩塩 @s-d-i-t

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