終章その2 やってみましょう
長々と当コラムをご覧になって、お疲れ様です。さて〆のお話その2になりますが、ここまで書いてきた事をひっくり返すようなお話です。
バーという場所は敷居が高いと感じている方々は、かなり多いと思います。そして様々な理由で、宅飲みでカクテルを作る事になっている方々も多いと思います。そんな中でも、カクテルを楽しみたい・お酒を楽しく飲みたいという需要は、かなり多いと思います。
そんな皆様にお伝えするのは、『まずはやってみる事』です。
近所にバーがあるなら、試しに入ってカクテルを注文してみる。宅飲みなら、ウイスキーと炭酸水と氷を買ってきてハイボールを作ってみる。
まずは何をおいても、「経験をしてみる」事から始めましょう。いつもの缶チューハイを飲むのは、いつでも出来る事です。そこから一歩踏み出して「やってみる」事です。そうしないと、世界は広がりませんから。
道具は代用品で充分です。ご友人に提供するレベルで無くてもいいのです。経験なんて無くても大丈夫です。『まずは隗より始めよ』という中国の故事にあるように、まずは手近な所から始めるのです。
もしそこからカクテルメイクの楽しさを感じましたら、宴会に出てテーブルをお借りして、参加者にカクテルを振る舞ってみて下さい。もっと楽しいと感じたなら、ご自身でバーを開業するのも良いと思います。
誰しもが始めは初心者です。
そこから褒められ叱られ、紆余曲折を経て、様々な経験と技術を手に入れるのです。そこはどのような業界・趣味でも同じです。まずは思い切って飛び込んでみて下さい。
本職のバーテンダーを目指すのもアリです。どこかのバーに飛び込んで「雇って下さい」と、頭を下げて掃除から始めるのも良いでしょう。
私のように『宅飲みバーテンダー』として、どこかの宴会やどなたかのお宅で腕を振るうのも、またひとつの形です。鍋でもつっつきながらジントニックを作って、みんなで飲んで語らうのもまた良い形です。
まずは飛び込んでみましょう。バーテンダーという職業ギルドは、結構懐が深いですから。どのような人たちでも受け入れてくれます。最低限の礼儀は必要ですが。
門戸は開かれています。さあどうぞ。
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