第4話違う方法はないのか

 Z作戦とは

 席に着いた瞬間告白するという究極手段なのだ。

「この作戦無理だろ?」

「何故?」

「崇よいきなり告白は絶対無理だと思うぞ」

「だから何でだよ?」

「考えてもみろよ。それじゃお前えはいきなり知らない女性から告白されたらオッケーだすか?」

「俺は……だす」

「だすのかよ。お前は特別だけど、普通の人なら絶対にださないと思うぞ」

「お前はじゃださないんだな?」

「俺は…俺は……だす」

「だろ。ならやるぞZ作戦」

 俺も普通じゃないな。

「待てまだ、正道の意見聞いてないぞ」

 俺達は二人な正道の顔を直視さしたら、正道は首を縦に降った。

 GOサインが出てしまった。

「これで決まりだな」

「やるのはいいけどまた合コン行くのか?」

「もちろん大学生の出会いの場って言ったら合コンだろ」

「そういうもんかな?」 

「そういうもんだ」

「それと次の合コンだけど相撲部の奴らは辞めてくれよ?」

 正道が久しぶりに言葉を発した。

 俺もその点は同感だ。

「身の丈に合ってると思って」

「取り合えず次はまともなのを頼むぜ」

 崇はただ何も言わず去って行き俺と正道は顔を見合わせた。

「大丈夫だよな?」

「だと思うけど」


 俺と正道はいつもと違う場所にいた。

「遅れてすまそ」

「すまそじゃないんだよ。何でこんな何もない場所に呼んだんだよ」

 そう。

 俺達がいるのは何故だか知らないがグラウンドなのである。

「今日いつもと違う合コンをしてもらう。お前らもそろそろ気付いたと思うが、普通の合コンの勝率は低い。いや低すぎる。ゼ~ロ~と言ってもいいだろ」

 うるさいよ。

 いちいち某ニュース番組の真似しなくていいよ。

「で、ここで何するんだよ?」

「てってれ~。なぞなぞです。グラウンドて言えば何をする所でしょう」

 急になぞなぞなぞきたよ。

「まぁスポーツとか」

 もっと違う方法はないのかよ。

「ファイナルアンサー?」

「ファイナルアンサー」

「……………………」

 あれだよね。

 この長い沈黙ってあれだよね。

 崇は俺の表情をずっと見ている。

「………………………」

 早く言えや。

「ざ…正解」

 1回フェイントからの正解うぜー。

「スポーツと言えば?」

「サッカー」

「ファイナルアンサー?」

「ファイナルアンサー」

「…………………」

 もういいから早く答えいえや。

 その力んだ表情とかいいから。

「……………………」

「残念」

 今回言うの早いな。

「正解は野球でした」

「野球かよ」

「はい」

「無理だろ。人数的」

「君はバカかね」

 バカにバカって言われると腹立つわ。

「キャッチボールに決まっているだろ」

 知ってたし。

 ただボケただけだし。

 俺達がそうこうしていたら女の子が森の方から歩いてきた。

 とんでもない所から現れてるやん。

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