ほまれ!むせり!けがれ!

拳パンチ!

第1話 今から2万年前に始まった

皆さんは、世界4大古代文明知っているでしょうか。


これは、過去数千年前に栄えた古代文明を指している言葉だそうです。


しかし、これは過去に栄えた文明であり、世界四大古代文明の内

エジプト文明も

メソポタミア文明も

インダス文明も

黄河文明も

全て残っておらず、現代ではその栄えた地域はほとんどが砂漠化し、ポツンと遺跡が残っているだけになっています。


では、ここでもうひとつ皆さんに問いましょう。

「世界4大古代文明よりも古く、現代まで続く超大文明はないのでしょうか?」


これは、現在より逆戻ること2万年以上昔。

今では、島国となっているお国のお話し。


この世界では、言葉が体を成し、「ことだま」として力を持っていた。


「私の前の石よ!私の命に従い!浮かび上がりなさい!」

少女の前にあった石が浮かび上がり、漬け物だるの上にゆっくりと乗る。

「フ~、この石ちゃんは言うこと聞いてくれるからありがたいなあ~、ありがとうね石ちゃん!」

樽の上の石がほほを染める。気がした。

少女は、朝のお仕事が終わったので、両親に報告して握り飯を持ち、いつも通り外に駆け出した。

「天乃葉(てんは)お兄ちゃん、いっつも朝御飯のおにぎり忘れるんだもんね…えへへ」

少女は、ニコニコしながらお兄ちゃんの仕事場へ向かった。





あとがき

 話は飛びますが、日本は太古の昔から礼節を重んじ、個を尊び、言葉を大切にしてきた歴史がある国だと私は思っています。

 それでは、この歴史(文化とも言う)が始まった時期はいつからでしょうか?

 文字で残された歴史書は約2000~1700年前、暦では、皇紀2700年以上を数え、最古の国として世界で認められています。そのときから?

 じゃあ、考古学上では?

 「1万6千以上年前!」の土器が確認されているそうでっす。

 しかも、九州から北海道まで津々浦々で1万年近く前のものが確認されており、その結果として同一の民族が全国で生活していたことが分かっており、しかも土器等の形状から運搬用、つまりは物流も発達していた可能性があるそうです。

 しかしながら、文明として位置付けられる基礎となる「文字」があまり見つかっていないのが現状であるそうで、物流があったことから経済活動があったことは明白なのに、文字をつかわずにどうやって意思疏通を行っていたのかが大きな疑問になっています。

 通説では、言葉だけでも同じ言葉を使う単一の民族同士であれば意思疏通自体は十分に可能であったとされています。しかし、その言葉の信用度をどのようにして確保したのでしょうか?

 伝言ゲームをしたことがあるか方であればわかると思いますが、確実に意思や言葉の意味を伝えることは介在する人が多ければ多いほど、伝わりません。

 昔の人は記憶力が高かったから?

 文字を統一することが難しかったから?

 等々、色々考えられますが、答えはまだ分かっていません。

 なので、分からないことは分からないので、本当にほとんど文字が使われていなかったと仮定した場合、昔は今よりも文字がない分、話す言葉というものが重要視されていたのではないか、とだけ考えられているそうです。(三人称視点で書きましたが持論です。「えへへへ~」)

有言実行!油断大敵!意気揚々!


 そんなこんなの歴史的な話を広げ、少しだけ現代の感覚をエッセンス(物語の基礎)として加えて書いてみたのがこのお話です。


 1人の男の娘が初めてまつりごとのときのみ使われる神の蹟(ヤマト文字)を知り、その文字を使って悪霊を封印(歴史書を編纂)するために全国津々浦々の昔(2万年前)の伝承を体験し綴っていく、という歴史超大作です。


あらゆるものを参考にし、あらゆるものをガン無視して書きたいと考えています。


また、だいぶ脚色が入りますが、そういう世界観としてお楽しみいただけると幸いです。

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ほまれ!むせり!けがれ! 拳パンチ! @kobushipanchi

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