夕焼けの幟色、平家に想いを馳せる……。あの二人にも……。

本作は、平知盛を主人公に据えた平家の物語です。

源氏に追われる所を描いております。

特に義経は源氏側として有名ですが、平家も負けてはおられません。

知盛は、智将です。

父、清盛の才能を色濃く継いだ名将です。

戦において、その力を発揮できるのは、果たしてかなうのか。

佑音(ゆうね)さんと言う素敵な方も私は好きです。

ハッキリ言って、可愛いです。

特に元気な所もいいのですが、しっとりと思い遣りのある女性としても憧れます。

知盛と乳母子に育ち、仲がいいようですよ。

情景がとても綺麗に描かれております。

それは戦のものでもあり、海の色と幟の紅が重なるように動くのが、素晴らしいと思います。

幾つかの有名な戦を経て、西海へと行きますが、ただ逃げるのではありませんでした。

ある大切なものを取りに来るのを守ろうともしておりました。

知盛と佑音がむかえた海での愛情、深い感動が起こりました。

これは、一つの大河の如き物語だと言えるでしょう。

是非、ご一読ください。

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