第6話「呼び出される俺」

とある週の事。

店長から今週の土曜日に入るはずの派遣くんが連絡つかないとLINEが来る。土曜日は筆者の休日。週6で入っている筆者としては唯一の休みである。しかし、お金が欲しいのも事実なので渋々承諾。その代わり、来週の土曜日は必ず休みにしてほしいと要望を出しておいた。休日に仕事なんて……悶々としつつも、日付は流れ、当日。



店長から「新しい派遣くん見つかったから大丈夫だよー」とLINEが来る。あー、よかった。しかし、筆者はどうにも引っかかるものを感じていた。本当に大丈夫なのかなという嫌な予感がしていた。




筆者はその時、別店舗での夜勤明けだった。職場近くに新しくオープンした定食屋で鮭定食とビールを飲んでいた。ちょっと待ち時間があったが、鮭は熱々で上手く、ご飯も美味しくて、ビールが進む、進む。普段、酒は一切飲まないが、その時は何故か? ビールでも飲むかという気分になっていた。おっさん化が進んでいるのだろうか……。家に帰宅途中から既に眠気を感じていて、案の定、家に着くとすぐに寝てしまった。酒を飲むとすぐに眠くなるのは昔からだ。ジョッキ大1杯しか飲んでないんだけどね、弱すぎ。  




夕方近くに一度目を覚ますが、二度寝して起きると夜23時50分頃。派遣くんは来ているかどうか、不安になりつつ、起き上がりはせずにベッドで横になり、目を瞑ったままの姿勢で待機。




しばらくすると店長がLINE電話があり、新しい派遣くんも来ないという末路……。結構、ブッチする( 約束を無視して行かない)派遣君多いので、俺の嫌な予感は残念ながら当たってしまった。




話し合いの中でタクシーを使う案を出したが、店長はお金がかかりすぎると懸念があり、断念。筆者はご近所で働くことを激しく嫌っている。自分の生活圏内に職場があると、そこを見ただけでため息が出るからだ。急に萎えるというか……職場は家から離れた場所の方が良いというのが筆者の持論である。




その懸念通り、家から職場までタクシーの料金をネットで計算したところ、概ね、7000円前後することがわかった。夜だと割増料金になるから、実際はもっとするのかもしれない。そんな交通費を職場に負担しろというのは流石に無理がある。




そこで始発で来てほしいとの提案を受け、承諾。それまで仮眠した。とはいえ、一度寝ているのもあって、午前3時頃には既に起きていて、PCで未読だった電子書籍を読み漁り、4時過ぎに家を出て、駅近くの松屋で朝飯を食べ、電車に乗って向かう。




到着した時は午前6時前でそこから8時まで働いた。24時からずっと一人で働いていた先輩は事務所でしばらく爆睡。あっという間に時間が過ぎたが、働いた気がせず、微妙な気分だ。休んだのか、仕事をしたのか、よくわからない……。



そこで筆者は帰りにネットカフェに行き、好きなことをしてストレス発散をしてメリハリをつけ、自宅に帰宅したのであった。



ネットカフェで世界一位の金持ちは王族で、資産が4兆円あることを知る。4兆円……俺も欲しいなぁ。










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