男の化粧の時代(140字小説)

塩塩塩

男の化粧の時代

意識の高い部下が口の周りに米粒を付けて出社してきた。

「これは飯化粧ですよ。

現代社会では不幸そうな顔の男は自己管理能力が低いと査定されますからね。

満腹の人間なら幸せそうでしょう」

見回せば鼻提灯化粧やキスマーク化粧、福沢諭吉化粧の部下もいた。

男の化粧の時代は、幸せの表現も多様なのだ。

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