第32回 同期の我が許すから、やれ(ヒミハラスメント発動)

センシティブな話題は、卑弥呼により止められて。別の話題に移ろうとしていた。


 


「ひみ様とマリモカートコラボしたんだよね。


3人でしようよ。」


理はニコニコしながら、言った。


 


「ひみ様がよければ、いいですよ。」


俺は嫌な記憶を思い出しながら、苦笑いを浮かべていた。


 


卑弥呼:いいよ(#^.^#)


 


コメント


:忖度カートじゃんw


:また、スタートダッシュミスらないとじゃん。


:とんでもなく、胃に来そうなカートですね。


 


「マリモカートで1つ面白い企画考えたんだけど。


聞いてくれる?」


理が自信を持っていうときは、基本的に頭がおかしい時のみだ。


 


「いいですよ。」


本来なら、嫌って言いたいけど、卑弥呼のお気に入りの理の意見は否定できない。


 


「コースアウトするとさ。水とか、火山に落ちるじゃん。


コースアウトするたびに、同じ体験をするの。


水だったら、桶に水貯めて、そこに顔付ければいいじゃん。


火山だったら、ガスバーナーで体の一部も燃やそう。」


理は、頭のおかしい企画を笑顔で話した。


 


コメント


:いいね


:いいね


:いいね


 


いいねじゃねぇ~よ。とコメントに少し切れそうになった。


でも、コメントに対して怒ることは、遠回しに理の意見を否定することになる。


 


「面白いですけど。


卑弥呼様とすると、イメージ壊れると思うから、この企画はしないほうがいいですね。」


卑弥呼を盾にして、やんわりと否定した。


 


卑弥呼:豆君だけすればいいよ。我とことちゃんで豆君のことを落としていけばいいじゃん(#^.^#)。


 


コメント


:いいね


:いいね


:いいね


 


とんでもない企画が出来上がろうとしている。


正直、これを阻止したいけど、もうできない雰囲気になっており、胃がキリキリしている。


 


「わかった。事務所に企画書提出するよ。


それよりさ、面白いこと考えちゃった。」


理は笑顔でまたしゃべった。


 


理がセンシティブな話題をださず、いつもの頭のおかしいことをやってくれて、少し安堵している。


あれ?理に洗脳されているよね。頭がおかしいことを受け入れている時点で、俺も狂い始めているのかな。


 


「ケツ毛を燃やされる近藤勇の物まねしてよ。」


 


コメント


:デビューしていない奴の物まねは狂っていやがるw


:この物まね見たいわ。


:面白すぎる。


 


正直、この無茶ぶりは、人生で一番酷なものだと思われる。


 


「いや~、デビューしていない先輩の物まねしたら、復帰できないんじゃないかな~」


速攻で俺は断った。


 


卑弥呼:同期の我が許すから、やれ。


コメント


:卑弥呼様も、パワハラの参戦していて草。


:ヒミハラで草


:そういえば、近藤と同期じゃんw


 


卑弥呼がいうんだったら、やるしかないか。


やはり、卑弥呼も、ストレスの要因になるんだな。


胃がきりきりしてきましたよ。


 


卑弥呼様は、その物まねが大好物みたいで、何度も、ヒミハラをされつづけて、


ケツ毛を何度も、燃やされつづけて、コラボ枠は終わった。


 


もちろん、リスナーには受けずに、ただメンタルのみすり減らされた。

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