第二回

初日

『はい、GM、溝鼠です。チュウは付けないのかって? GMですよ? 括弧が違うので差別化が出来てます』

「どうも、和鳥でーす。語尾はコッコーです、コケコッコー」

「はい、同じく初めまして、犬咲です。私はワンです、ワン」

「前回GM、猿飛さるとびです。名前は初めましてですね」

「よろしくぴょん、和鳥ー」

「久しぶりコッコー、卯月」

「そういえば、龍樹は語尾考えてきたのか、がおー?」

「流石に、アァンは嫌です。……今回からは、ござるで」

「猿飛の語尾はどんなもんなんや?」

「蛇川さん、よくぞ聞いてくれました。私の語尾はウッキーです」

「頭、悪そうな語尾だモウ。馬と同じくらい」

「ヒヒーン! それはこの馬刺に対する侮辱と受け取るが、水牛氏?」

「ヒヒーン、何て馬鹿だろモウ」

『はーい、そこら辺でやめて下さい』

「何や何や……」

『そろそろ、始めたいんですよ。人数も多いですし』

「あ、では頼みましたウッキー」

『はい、任されました。では、役職の確認から行きたいと思います』

「お股痒いもふもふ」

『ようやく喋ったかと思ったら、それですか。存分にかきなさい』

「ありがとうもふもふー」

『では始めましょう。恐ろしい夜がやってきます。プレイヤーの皆さん、顔を伏せて下さい』

「…………」

『あ、忠告です。役職増えてますよ』

「先に言って欲しかったぴょん」

『すみません。えーとまず人狼の人から』

「…………」

『はい、次に占い師。貴方は白を一人知っています』

「…………」

『わかりましたね? 次に騎士』

「…………」

『はい、オーケーです。最後にサイコキラーの人』

「…………」

『はい、確認が終わりました。それでは夜が明けました。貴方達の中には人狼が二匹入り込んでいます。探し出して、首を吊らせてください。話し合いを開始します』

「……といっても、わからんでござる」

「そうもふもふ」

「一先ずは誰を初日に吊るかで話し合うべきぴょん」

「取り敢えず、占い師出てこい」

「あ、私ですワン」

「結果、お願いしまーすコッコー」

「えーと、取り敢えず、羊木さんは白でしたワン」

「えー、マジかー……」

「蛇川さん、アンタ、また吊るす気だったでしょもふもふ!」

「馬、吊られる気ないぴょん?」

「ヒヒーン! 今回は最後まで生き残る所存ヒヒーン!」

「サイコキラーはヤバいモウ」

「そうウッキー。サイコキラーは夜に最大の力を発揮するウッキー」

「占いで分からないんでござるか?」

「村人としてカウントされるんだモウ」

「せやでー」

「取り敢えず、誰を吊るすか決めるウッキー」

「なら、卯月をやるヒヒーン!」

「何で、僕ぴょん?」

「前回の恨みヒヒーン!」

「参考になんないがおー。馬、却下がおー」

「サイコキラーは処理しておきたいでござる」

「そうウッキー」

「コッコー、では蛇川を……」

「本当にええんか? ウチが村人ならそれなりの損失になるで?」

「言っても序盤だモウ」

「羊木はどない思う?」

「えー、僕も蛇川さんは吊っときたいけどなーもふもふ。でも、龍樹も吊りたいもふもふ」

「あー、ええで」

「序盤じゃ判断できないウッキー」

「ヒヒーン、異論ありません!」

「まあ、仕方ないでござる。せっかく語尾考えてきたんですけどね」

『えーと、何か龍樹が吊られる方向で動いてるみたいなので、話し合いは終わりでいいですか?』

「うん、オッケーぴょん」

「わんわん!」

「問題ないコッコー」

「わかったモウ」

「がおー」

『ええと、では一応、投票をお願いします』

「ほいほいがおー」

「せやせや」

「コケコッコー」

『……はい、投票の結果、龍樹が首吊りです。では夜が来ます。今夜も恐ろしい夜です』

「…………」

『まず、占い師の人、顔を上げて下さい』

「…………」

『誰を占いますか?』

「…………」

『結果です』

「…………」

『はい、次に騎士の人、顔を上げて下さい』

「…………」

『誰を守りますか?』

「…………」

『了解です。人狼の人、顔を上げて下さい』

「…………」

「…………」

『誰を殺しますか?』

「…………」

「…………」

『了解です。では皆さん、顔を上げて下さい』

「どうなったんだぴょん?」

「気になるコッコー」

「同感です、もふもふ」

「占い師って楽しいですねワン!」

『……ええー、結果ですが』

「どうなんや?」

「早く教えて欲しいがおー」

「あまり急かすんじゃないモウ」

『馬と犬咲、それと寅次郎が無惨な死体となっているのが発見されました』

「ヒヒーン!?」

「俺も、がおー……?」

「わーお、ウッキー」

『ではゲーム終了まで黙っていて下さいね』

「うぅ、すぐに死亡なんて付いてないワン」

『それでは二日目です。話し合いを始めて下さい』

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