第40話 攻略課2日目2

人通りの少ない神界の道を、先導するニアと一緒に歩く。

さっきの変態行為で少し機嫌が悪い御様子。

おこな感じで付いてこいと言われたので、遠慮がちに少し離れて付いていく。


臀部を重点的に視姦できるベストポジション。

とても良い尻だ、顔騎で息が出来ないほどグリグリ押し付けられたい。

あの尻と割れ目の中のファンタジーの為なら、窒息死しようと最期までむしゃぶりつくよ。

転生先は女子トイレのウォシュレットでお願いしたいね。

ビデを良い感じ急所に当てたりだとか、良い仕事ができると思うんだ。


「着いた、ここだよ」


どうやら視姦に夢中になっている間に、目的地に到着したらしい。


「ん?サカイ食堂じゃん。昨日もシンさんと来たよ。旨いよね、ここ」


「昨日も来たのは飲み会で言ってたし知ってるよ。2日続けて同じとこでも気にしないっしょ?乙女じゃあるまいし」


「気にしないね!むしろお洒落な店より気楽で助かるわ」


「そか、んじゃ入ろ。あ、先に入ってくれる?」


「ん?おう」


入り口のドアを開けてニアを後ろに店に入る。

うーん、この中華っぽい香りが食欲を刺激するね。

昼時にはまだ少し早いせいか、客は俺達だけだ。


「いらっしゃいませ~!あ、昨日の同僚さんだ~!今日はシンお兄ちゃんと一緒じゃないんだね!」


「どもー、今日は同僚さんの同僚な素敵な女神様と来たよー!」


ピョコピョコとピンクのツインテールを揺らしながらツルペタロリがお出迎え。

何故かニアは俺の後ろに隠れているようだ。


「わ~凄い!うちの店で食べてくれるエリートさんがドンドン増えて、あたし嬉しい!後ろの同僚さんもこれからよろし…く……はぁ?え、ニア?」


俺の後ろに隠れていたニアを見て目を見開き驚く。


「はろー、メルル。今日から攻略課で働く事になったニアだよー。これからよろしく!」


ここでツルペタロリの名前が判明。

つーか何?この二人って知り合いな感じ?


「え、コスプレ?さすがに黒制服のコスプレは怒られるよ、ニア。へっぽこのニアがエリートに憧れるのはわかるけどさぁ…」


メルルちゃんに信用されてないよ、へっぽこのニアたん。

まぁ、ただの受付嬢が急にエリートに転身しても、信用されるはずないか。


「うひひ…この辞令書を見な、エセロリ。信用できないなら協会に問い合わせて確かめてみればぁ?」


凄く悪い笑顔してんなニア。

対するメルルちゃんが、イラっとしているのが分かるね。


「…同僚さんはシンお兄ちゃんと一緒にいましたし、本物ですよね。このへっぽこな痛い女が、分不相応なコスプレしてる理由を教えてくれませんか?」


メルルちゃんがキャラチェンジ。

活発ニコニコロリからクールジト目ロリへ変化。

ガチロリコンなシン兄さんが見たら、喜んだだろうなぁ…。

俺的には見た目年齢一桁は性の対象外。

あぁ、また神の素のアレな感じかー程度にしか感じないね。


「えーと、ニアが言ってる事は本当だよ。今日から本物のエリートな感じ」


「…ハァ、別にいいですよ。そういう事にしておいてあげます。どうせもうすぐシンお兄ちゃんが来ますので、ふざけた嘘はすぐにバレますしね」


ふむ、やはりぽっと出の新人が言う事は信用されないか。

もうすぐシン兄さんが来るなら、後は任せてしまったほうが楽そうだ。


「あ、信用できないんだ。別にいいけどねー。じゃあ後はシンさんに聞いてみてよ。ほらほら、エリート様達を早く席に案内してよメルル」


「…あちらの奥の小上がりにどうぞ」


昨日と同じ席だ。

俺達二人で使うには広いな。

シン兄さんが来たら同じ席に案内するつもりなのかな?

その辺をニアも考えたのだろう、俺の隣に着席した。


「ふーん。あなた達、もしかしてそういう関係?出来立てカップルみたいね?」


微笑を浮かべて、からかうようにニアを見るメルルちゃん。

メルルちゃんもデカいシン兄さんが来たら、こう座らざるをえないのが分かっているくせに。


「ま、そう見られても仕方ないか。一昨日契約したばっかりの神と使徒だし、親交を深めるのは当然な感じなんだよね。あ、ゴメン。メルルにはわかんないよね?」


「…可哀想に、妄想と現実の区別がつかなくなったのね。同僚さんもこんな痛い女に付き合わされて、大変ですね」


「いや、本当なん…」


「痛い女ってさっきから何度も言ってるけどさぁ。30過ぎてロリ姿で男に媚び売ってる女の方が痛くない?」


「は?私のこの姿は需要と供給が…」


この二人、仲良いの?悪いの?

横から見た感じ、憎まれ口を叩きあってる友達同士っぽいけどさ。

俺の勘違いでガチの険悪ムードだったら、非常に居づらいのですけど。


女二人であーだこーだと言い合っている間にシン兄さんに電話をする。

助けてガチロリ筋肉超兄貴。


『もしもし、どうした?』


「あっ、シン兄さん。今ニアとサカイ食堂にいるんですけど、もうすぐ来たりします?」


『…二人の邪魔になりそうなら、店を変えるが』


「変な気を使わなくて大丈夫ですから!すぐに来て下さい、メルルちゃんの滅多に見れない姿が見れま…」


『30秒もかからん!待ってろ!メルルたん!!ウオオオオォォ!!』


…うわぁ、端末から聞こえる野太い声が、外からも近づいてきたよ。


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