第39話 攻略課2日目

翌朝、アラームが鳴りもぞもぞとイカ臭いベッドから起き上がる。


寝惚けながら時計を確認すると午前9時。

ムスコもパパ起きてかまってと自己主張している。

まったく、朝から困ったものだ。

一回だけだぞと言い聞かせてロリ女神様の写真でムスコと戯れる、スッキリ。


腹が減ったので昨日の残り物をレンジでおチンチンして朝食にし、その後若干汚パンツ臭が漂う浴室に入ってシャワーを浴びる。

邪魔な汚パンツは洗濯するまで空間収納、最初からこうしてれば良かった。


ゆっくりと身支度を完了させるが、出勤時間まではまだ時間がある。

ショップで生活用品を購入したり、ヘルプを見たりしながら時間を潰す。


11時を過ぎ、昼飯どうすっかなーとか考えていると端末に着信。

我が愛しの女神、ニアだ。

昨日は色々とお世話になりました。

特に寝る前に。


『コウおはよ。二日酔いになってない?』


「はよーニア。元気もっこりよ!昨日はニアのおかげで凄く良かったよ。量が多過ぎて焦っちゃったけどね」


濃さもなかなかのものだった。

ゼリーのジョーと呼んでくれ。


『そか、あたしも飲み会良い感じだったよ。量が多かったのは同意だけど。まぁおかげで大量に持って帰れたし、何食か困らないからラッキー』


ほとんどニアがの料理の残り物持って帰ったもんね。

俺の部屋に残ったのは朝食用に少し取っておいた分と大量の酒だ。


「俺もしばらく晩酌に困らないからラッキーよ。んで、どしたのニア?寂しくて俺の声が聞きたくなっちゃったとか?」


「それはないから」


ないか、俺のムスコはこんなにもニアの声を聞いて遊びたがっているのにね。

コラ!朝に遊んであげたでしょ!メッ!

ニアも叱ってくれ、ムスコも喜ぶと思うから。


「コウが良ければ外で昼飯一緒にどう?行きたい店があるんだよね。んで、そのまま協会に行かない?」


「行く!超行く!」


ムスコもイキたい!イキたい!と騒いでる。

しょうがないやつめ、緊張と興奮であまり固くなっちゃ駄目だぞ。


「それじゃそうしよ。準備ってできてる?」


「バッチリできてる!」


「んじゃ、今から男子寮の前で待ち合わせで。早く来なよ」


「了解!」


いざ!ランチデートへ!



男子寮の前に着くがまだニアは来ていなかった。

調度良く灰皿が設置されていたので、一服しながら待つことにする。


レンちゃんにメールの返信をしていなかった事を思いだし、どんな内容がいいか考えながら書き始めた。


あ、俺の写真も送らなきゃいけないんだった。

俺も際どい写真の方がいいのかな?

モロに写すとシステムに怒られそうだし、ズボン越しに元気をアピールするのとかどうだろう?


カメラの使い方が分からないので後でニアに聞いてみよう。

ついでにニアに写真を撮ってもらえれば元気も5割増しで一石二鳥だな。


「早いじゃん。お待たせ」


端末をいじりながら変態的思考をしていたら、愛しの女神様が降臨した。


「早くニアに会いたかったからね!おっ、白も良かったけど黒もいいじゃん!ちょっと大人っぽい感じがグッとくるね!」


本日のニアは黒制服に身を包んでいた。

白の制服JKっぽい感じもいいけど、黒のスーツっぽい感じも堪らなく良い。


「うひひ、そう?コウの事だからスカートがパンツになって、ガッカリするかと思ってた」


そりゃパンチラチャンスが無くなるのは寂しいよ。

でも、パンツはパンツでお尻がクッキリして良いじゃない。

パンツスタイルで屈んだ時のお尻の自己主張とか大好物。

頬擦りしながら撫で回してクンカクンカしたい。


「そう見える?スカートのニアも、パンツのニアも俺は好きだよ」


満面の笑みで返事をする。

パンツ(下着)のニアが一番シコいとは思いますけどね。


「…おい、どうした今日。なんかちょっとまともじゃん。照れるんだけど…」


顔を赤くしてモジつくニアたんきゃわわ。


「俺はいつもこんな感じよ?あっ、そうだ。写真の撮り方教えてよ。ニアの黒制服デビュー、せっかくだから写真に残したいし」


「そ、そう?うひ、うひひ」


サクッとカメラの使い方を教えてもらい、ニアにちょっとポーズなんかさせつつ色んな角度から撮りまくる。

プリッとしたお尻が堪らない。

しかしレンズも無いのにどうやって撮れてんだろコレ。


「も、もうよくね?本気でハズいから!」


うむ、良い感じの写真が撮れた。

おかずの提供、ありがとうございます。


「恥ずかしがるニアも可愛かったよ。あ、調度良いから俺もこの端末で写真撮ってくれない?」


まさに今がレンちゃんに送る写真を撮る絶好の機会だと思われる。


「う、うん。そっか、可愛いか。うひ。じゃ、じゃあコウも撮るから貸してみ?」


「ほい、頼んだぞ」


端末を渡し、ニアから少し離れて笑顔でダブルピース。


「ぶふっ!何その顔、んじゃ撮るよ。ハイ、チー…ズ…?」


フラッシュ的なものが出たので撮影は終わったようだ。


「どうニア!?しっかりもっこり撮れた!?」


ニアに近づき写真の出来映えを聞いてみる。


「死ねっ!この糞変態野郎っ!!」


「へげっ!?」


本日一発目のご褒美はグーでした。

ムスコが僕も僕もと言っている気がする。

コラ、そういった遊びが楽しくなるのはまだちょっと早いでしょ!


「ったく、やっぱりただの変態だったか。あたしのドキドキを返せよマジ。ほら、昼飯行くよ」


「ういっす」


変態行為をしても一緒に昼飯を食べに行ってくれるニアたん優しい。


あ、確認したらバッチリもっこり写真撮れてた。

後でメールの返事を書き終わったらレンちゃんに送ろう。

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