最終回(仮) へっぽこ作家とは言わせない

 さて、最終回(仮)である。


 唐突にこのエッセイを締めることになって、驚かれる方もいるかと思う。

 ただ、この数日間、ずっと考えていたが、やはりこのエッセイは「例の事件」を抜きにしては完成しない。

 「例の事件」があったからこその、再生と、成長があるので、それを抜きにしては私のことは語れないのである。


 なので、真の最終回は、いずれまとめようと思っている電子書籍のほうに掲載しようと考えている。


 その頃には「例の事件」も決着がついていることを期待して……。


 ※ ※ ※


 いま、私は水面下で色々と動いている。

 一つはゲームシナリオだ。「ダルマ島の宿屋さん」というゲームのシナリオを書かせてもらっている。過去にも別名義でゲームシナリオをやったことはあるが、今回はより本格的な商業ベースのゲームとなる。

 ご興味のある方は、ぜひ「ダルマ島の宿屋さん」で検索して、公式ホームページへ飛んでいってほしい。

 このゲームを受注することになった経緯も、いずれ電子書籍版「へっぽこ作家が今日もゆく!」で書いていきたいと思う。


 もう一つは、小説である。

 そう、小説の仕事だ。

 これに関しては、今はまだ詳細を伏せておこうと思う。いつか大々的に発表するので、その時を楽しみに待っていてほしい。


 ゲームシナリオの仕事も、小説の仕事も、全てはBB小説家コミュニティを通して生まれたものである。

 2021年の夏、エイヤと飛び込んでみて、本当に良かったと思う。


 いま現在(2022年6月17日)、私は第五期のラストスパート中である。

 第六期もどうやらあるみたいなので、申込が開始したら、迷わず応募するつもりだ。

 BB小説家コミュニティについては、たとえばオタペン社長と決定的な仲違いをしたとか、そういうことでもない限りは、継続して開催される限りは参加し続けようと思っている。


 ※ ※ ※


 初めて一本の小説を書き上げたのが、2004年。あれから18年経ち、ようやく小説家としての自覚が芽生えてきた。

 恥ずかしながら、これまでの私は、「業」としての「作家」ではなかったと思う。

 それが、色々な経験を通して、やっとまともになってきた。

 

 過去の私はへっぽこであったが、これからは違う。

 違う私を見せていこうではないか。


 どうか見守っていてほしい。これからの私の活躍を。

 

 そして、これを読んでいるあなたが、もしも色々と苦しんでいるなら――


 自分には小説家の才能が無いんじゃないかと悩んでいるなら――


 大丈夫。

 あなたには才能がある。今なお書き続けているのなら、それは才能と呼んでいい。あなたには小説家の才能がある。


 ドロップアウトして力を失っているなら――


 大丈夫。

 また這い上がれる。私は何度も落ちて、何度も這い上がってきた。次こそは、次こそは、と挑戦し続けてきた。だから、あなたもきっと頑張れる。


 ことごとく仕事運が無いと嘆いているなら――


 大丈夫。

 私も仕事運にはことごとく恵まれてこなかった。でも、多くの出会いを通して、ようやく信じて共に戦える人達と出会えたと思っている。あなたにも、きっとそんな人が現れる。


 私は、もうへっぽこ作家ではない。


 あなたもへっぽこ作家ではない。


 へっぽこ作家とは言わせない。


 一緒に頑張っていこう。

 この胸の内にある数々の物語を紡ぎ出し、悔いの無い人生を送るためにも。


 我々は、唯一無二の物語を生み出す創造者――作家なのだから。

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へっぽこ作家が今日もゆく! 逢巳花堂 @oumikado

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