地上へ

「さぶ……」


 地下から一番分厚そうなコートを羽織ってきたが、数日ぶりの地上は雪がちらほら降ってきた。ひとまず屍者や敵対勢力が肉眼で確認できる範囲には居ない。乗り物はない。


「HEYタクシー!」

「夜空さん! 迎えにきましたよ!」

「ほんまきたー!」

「お前が呼んだんだろ!」

「あんなんで来ると思わへんやろ! 何とかして!」

「一応上司なんだが!?」

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