第29話

今日の所は帰ることにし、鈴音と別れた。別れ際に鈴音が「明日から宜しくね♡」とキスをされたので僕は優しく笑顔で「こちらこそ」といってキスで返事をしたあとマンションを後にした。


マンションを出たあとスマホを確認すると冬華から連絡が入っていて


<秋ちゃん、ちょっとだけお話しない?したいです。>

<ごめんね、今lineみた。僕も会って話したいです。どこで話す?>


僕が返信するとすぐに返ってきて


<じゃあ近所の公園で話そー!ありがと♡少しでも秋ちゃんを感じたくて>

<わかった。僕も早く冬華と会いたかった>

<ふふっ待ってるね♡>

<了解です!>


幸せだ。この為なら僕はなんだってできる。改めて気合いを入れてから僕は急いで公園に向かった。向かう途中でスマホが鳴ったので冬華からかな?と思い見ると


<秋?鈴音とはうまくいった?>


小夏からだったのでどうしようか迷ったがとりあえず今日あった事を返信した。するとすぐに返ってきて


<そっか。仕方ないね!これも私達のためだもんね!我慢するね。でも少しでもいいから私とも会ってね♡>


僕は

<うん、小夏とのためだから俺は頑張れる。だから少しの間我慢させると思うけど一緒に頑張ろ。あとなるべく時間は作るから!安心して。もう少ししたら帰るから。じゃあな>


またすぐに返信がきて<うん!わかった。愛してる♡>ときたので僕も<僕も愛してる>と送りスマホをしまった。


するといつの間に公園に着いた。そこにはすでに冬華が来ており僕は急いで側によった。


「ごめんね!遅くなっちゃった」と僕が謝ると


「うんう、来てくれて嬉しい!会いたかった」といいながら僕に抱きついてきた。僕はそれに優しく抱き返す。もうこのままずっとこうしていたい。冬華もそう思っているのか離れない。しばらく抱き合ったあと名残惜しかったが話もしたかったのでそっと離した。


「なんだか凄く久しぶりに話す感じがする。今日はいろいろあったから」


「ごめんね、私が変な提案したばっかりに」


「うんう。これも僕達のためだもん!だからそんな申し訳なさそうにしないでよ?僕は冬華の為ならなんでもできるからね」


といいながら冬華の頬を撫でた。冬華は気持ち良さそうに目を細めてから


「うん、うん!私も速く二人になれるようにいろいろ頑張るね!」


可愛いな、僕らはまた抱き合ってそれからキスをした。深く深くキスをしたあと、時間を忘れるほどいろいろお話をした。気づけば時刻は22時を回っていた。僕らは時間をみて二人して小さく笑った。その後家の近くまで手を繋いで帰った。それから


「家に帰ったら兄妹として接してね♡少し寂しいけど我慢しようね。じゃあ行こ!」


「そうだね。冬華、いやねーさん。これから宜しくね。」


僕たちは外では恋人。家、学校では兄妹としてこれからはやっていこうと誓いあい家に入った。


家に帰ってきたら2階から小夏が降りてきて


「おかえり!二人とも。どうする?もう遅いけどよるご飯食べる?」と聞いてきたので冬華は大丈夫といい、部屋に入っていった。多分僕らを二人にする姉としても行動だろう。なら僕は「俺は食べよっかな」といい小夏とリビングに向かう。


その後小夏に用意してもらったご飯を食べてから少し話をした。そして少しの沈黙のあと小夏が


「………今日、一緒に寝てくれないかな?」


と言ってきたので僕は「うん。わかった。俺も小夏と少しでも一緒にいたいからね」僕がそう言うと嬉しそうにやったーといい、僕はお風呂上がりにいくよといってリビングを後にした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る