第2話 美少女は脱ぎ始めた……😆🎶✨

 僕とキララは肩を組んで街へと繰り出した。


 まるでヤンキーにカツアゲされる気分だ。

 

 すれ違う通行人も見てみぬ振りをしている。

 その気持ちも解らなくはない。



 キララのような金髪ヤンキーと関わり合いになるのは、出来れば遠慮したいのだろう。




 柔らかなオッパイが僕の二の腕に当たるのでドキドキしてしまう。

 こんな体験は生まれて初めてだ。



 突然、キララが僕にいてきた。

「ポチ、【メフィスト⚡ゲーム】ッて……、知ってるか」



「え、はァ、【悪魔メフィスト】から悪魔通信メールが来て使令された事をしないと、死んじゃうらしいと言うことは」

 少し前に、親友のアキラから聞かされた。



 詳しくは知らないが概要はそんなトコだ。

 【セッ○ス or デス】……。



 このパワーワードが、一部のネットで熱狂的に盛り上がっているらしい。




 人が燃えて消失する画像が流れているのも噂に拍車を掛けていた。



 さらに、自殺したヤンキーの遺体の壁に大きく『メフィスト』と血文字で書かれた画像も出回っていた。



 『メフィスト』が制裁を加えたと言う事なのか。



 いわゆる【都市伝説】のひとつだ。



 僕は、本気にしてないので、【ゲーム】に参加するつもりもないが。



 親友アキラは盛んに、『メフィスト ゲーム』を持てはやしている。



「それが私のトコにも来たんだよ」


「え、悪魔メフィストからですか……」



「ああ、ついさっき【さあ、ゲームの始まりです】ッて、メールが届いて」



「はァ、有名な少年犯罪者が殺人事件の際に犯行声明に使った文言メールですよねェ……」



「ああ、次に【セッ○スorデス】ッて」



「う、セッ○ス…… じゃ、その相手に指名されたのが僕なんですか」



「そ、別に、臆病ビビってるワケじゃねぇけど」

 彼女は視線を逸らせた。



「確かタイムリミットが、十二時間だと」



「ああァ、今夜の深夜、十二時までにポチとセッ○スしないと」

 眉をひそめ少し間を取った。


「殺されるんだよ😜✨✨」

 おどけたようにウインクをし親指で、首をッ切るポーズをした。




「そ、そんな……」だから急いでいるのか。




 例え不良ヤンキーでも殺されると予告されては良い気はしないのだろう。

 


 話し込んでいる内に僕の家へ到着いた。



 周辺に人が居ないことを確認し、彼女を家へ招いた。



「ど、どうぞ……😳💦💦」

 こんな金髪ヤンキー美少女を連れ込んでいるトコを近所のオバさんに見られたら何て噂をされるか、わからない。



「お邪魔します……」

 不良ヤンキーの割りに礼儀正しい。



「ど、どうぞ。今、エアコンを全開にしますから」

 家の中は蒸し風呂のようだ。


 窓を開け扇風機で熱気を外へ出した。




「あァ~、アッチィ~な」

 リビングへ入るなり、キララは制服を脱ぎ始めた。



「ちょッ、ちょっとォ~😲💦 

 何をやってるんですか」

 慌てて僕は彼女の手を制した。




 



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