こえよめ色々

結月アオバ

出会い

「……ふぅ、まだまだだな……」


 現在、俺こと早川充は、最近熱がで始めたMMORPGである『スティックヒューマン・オンライン』というゲームの、常設ダンジョンである魚人の洞窟という二人限定のダンジョンで、今俺がメインとして使っている杖の強化素材を集めに来ている。


「……後6回ぐらいか……運が良ければ……時計の針が回るまでには集め終わりたいけど」


 ちらっと時計を見ると、あと1時間で日付が変わってしまう。プレイヤーガチャ次第では行けそうだな。


 ダンジョンに近づき、丸ボタンを押して自動的でマッチングするのを待つ。しばらく経つと、プレイヤーとマッチングした。


 レベルはーーーーお、カンスト済みじゃん。これは当たりだな。


 ふーん、メリィっていうのかな?とりあえずチャットでよろしくって送っとこ。


 みぃ『よろしく!』


 メリィ『よろしく』


 エモートでぺこりとお辞儀すると、メリィさんもお辞儀を返してくれた。この人いい人だ。


 そして、魚人の洞窟の攻略が始まった。シンプルな一本道で敵を次々と倒しながら行くのだが……。


 ……この人、すげぇ上手いんだけど。俺こんなに上手い壁訳の人初めて見た。


 しかもすげぇやりやすい。こっちが呪文唱える時はきちんとスキルの挑発でヘイト管理してくれるし、武器変更もちゃんと早い。


「…すげぇ」


 順調のまま、ボスまで辿り着く。


「……すげぇ!!」


 俺は、今までで最高タイムのクリア速度をたたき出した。


 攻略が終わったあと、俺はついつい、興奮してメリィさんに向けてチャットを打っていた。


 みぃ『めちゃくちゃうまかったですね!連携しやすかったです!』


 と、送ってから無視されたどうしよう……なんて考え出してしまった。


 メリィ『うん。私も、凄いタンクしやすかった。他のことに気を取られずにしっかりと壁役できたのは初めて』


 うおっ!へ、返信きた!え……えっと……。


 みぃ『もし宜しければ後何回か一緒に潜りませんか?メリィさんが良ければですけど………』


 メリィ『うん、私もまだ今使ってる盾の強化素材集まってないから、いいよ』


 よっし!


 俺は思わずグッ!と拳を握りこんでしまった。


 そして、この出会いから俺と、メリィちゃんの長くて、とても幸せな日々が始まるのだった。




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ガマンできないで書いちゃった。(・ω<) テヘペロ

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